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霊ノ木(レイノキ)

05. 霊感占いを考える

2018.04.19 16:20


人生の岐路に立ったとき、どうしても答えが出せず、誰かのアドバイスが欲しくなることがある。親しい友人や家族に相談し一歩踏み出す方、また相談相手がおらず苦しい思いを抱える方も居ることでしょう。そんな時、頼りたくなるのが「占い師」なのかもしれません。



近年人気の「霊感占い」や「オーラ診断」。占い師選びのためネットや友人への入念なリサーチは欠かせません。「全て言い当てられた」「言われた通りにしたら大成功!」などの高評価に期待と不安を抱えつついざ占い師のもとへ。占い好きの方なら一度は経験があるのではないでしょうか。



かく言う私も昔はその一人でした。

1年先まで予約が取れない、超有名な霊感占いの方とお会いすることがありました。この霊感占い師の方は開始直後、これまでの人生の出来事をすべて言い当てました。自分は本物だと誇示するための手始めの挨拶だったのかもしれません。



しかし「言い当てる=本物」とは思えない私は、いくつか質問をさせていただいた。


私:「その能力はどうやって身につけたのですか?」

占:「依頼者を幸福に導くために与えられた力です」

私:「それは誰から与えられたのですか?」

占:「大きな存在によってです」

私:「幸福とは、社会の勝ち組になることですか?大きな存在の幸福とは何ですか?」

占:「…。あなたに私は必要ではなさそうね。もう来なくて結構」

と怪訝そうに言われてしまい、部屋を後にしたのでした。



決して霊能力者を侮辱したかったわけではありません。ただ「特別な力」の出どころと正しい活用法が知りたかっただけなのです。それから数名、同じような力を有する方とお話することがありましたが、みなさん口を揃えて「人々の幸福のためのお手伝いをしている」という回答でした。

私には改めて「幸福とは何なのだろう・・・」と考える機会になりました。



人生の岐路で誰かの力を借りたいとき、「相手の事を良く知る」のも大切なことだと思います。霊能力占い師自身が特別な力についてどれほど正確に分析をし、得られた情報を相談者にどのように伝えるか。これは依頼者にとってとても重要なことだと思うのです。




家の間取りや家族構成など、何かをピタリと言い当てれば「本物」なのでしょうか?

慈善事業や人助けしていれば「安全」なのでしょうか?

占い料が高額でなく思いやりのある人であれば「大丈夫」なのでしょうか?


霊能力占いと言うからには、「霊」とは一体何なのか?まずはそれを教えて欲しいと感じた出来事でした。