01. 人気スポットに潜む罠
旅行パンフレットや雑誌、テレビで連日目にする『パワースポット』。学術的には「大地の気が満ちる場所」らしいです。しかしながらメディアが発信するのは恋愛成就や金運上昇などラッキーな売り文句ばかり。一体何が本当なのでしょうか。
これは私の友人の話。
仕事漬けの彼女の趣味はひとり旅。最近のブームはお寺修行体験ツアー。由緒あるお寺で座禅や瞑想、精進料理など日常からタイムスリップ。口コミも高評価でストレス解消にはもってこいと思ったようです。おまけに縁結びも最強ときたら、独身の彼女には願ったり叶ったり。旅行から帰ってきた彼女は「やっぱり、リフレッシュは大切!」と満足そうに、次の寺院巡りを計画するのでした。
『長い伝統があるから確か。大自然の気だから安全』とは限らない
遥か昔人びとに信仰心のあった時代、海や山など自然の背後に偉大なる存在を感じて祈り、神聖な場所として祭っていました。対する現代、パワースポットは願望成就を求める人達が連日列を成して群がる、いわば観光地と化しています。
それでも「良い気が流れている」と言えるのでしょうか?伝統や自然が保たれた場所だから?そこに向き合う人の心はこんなにも変わってしまったのに。
『ヒトの欲や思い』
現代のパワースポットの売り文句に惹かれて集まるヒトの欲や思い。それらは必ずしもきれいなものばかりではないようです。ヒトの思いに汚されたパワースポット、そこに集まってくるのは、ヒトに干渉したがる「自称 運気アップの守護霊」などの不道徳なレイコン達。 決して神聖なものではありません。
気軽に訪れてみたら、ウワサ通り願いが叶った!けれど、それは誰の手助けによるものなのか…。タダで願いが叶うほどこの世は甘くありません。目に見えないからこそ、軽く考えない方がよさようです。
『自分では気が付けない いろんな異変』
「わたしは見えないから大丈夫」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。ただ実際は、霊感のあるなしに関わらず、本来私たちには見えない存在です。その解釈は通用しないように思います。
私たちの肉体を傷付けられるわけではありません。けれど私たちのレイテキなカラダは良くない影響を受けていることがあります。目に見えて変化が分からない、気が付かない、ということが最大の問題なのです。
『いたずらなレイコンはそこら中に』
良い霊だから大丈夫、悪い霊は元気な人には寄ってこない。なんてことは言えません。
現代社会は、人間に接触したがる霊魂であふれています。ヒトの思いや欲が集まる場所というのは、いたずらなレイコンにとっても注目スポットのようです。まずはそのような場所に自ら出向かないことも大切です。