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suma's Occupationー作業療法を楽しむためにー

第4回COT、結語からみる次のステップ

2017.05.20 23:02

おはようございます、sumaです。



第4回COTについて3つめの記事になりますが、完全におまけです笑



友利先生のblogにて、事例報告の割合が多く、研究報告が少ないことは指摘されていました。



これは悪いことではなく、臨床作業療法学会ですから、臨床に根ざした報告が多いのは喜ばしい限りです。



さて、第4回COT抄録集を見直してみましょう。



事例報告を読み、結語から次のステップをどのようにしたらいいか考えてみました。



1、事例で観察されたことが、他の事例にも応用可能かを考える


事例報告のそもそもの目的は、事例が改善した契機を考察し、その応用可能性についての仮説生成にあります。



例えば、事例に1つの作業が効果があったとして、その作業を皆に試してみる、というのはあまり好ましくありません。



作業科学で理解されるように、作業には形態、機能、意味の三側面がありますので、


作業形態が同じだからといって同じように効果が出るとは考えにくいはずです。



事例報告において共通していたのは、事例の主観的側面の重要性でした。



作業の意味的側面を捉えることができれば、


作業の効果について共通するものが見えてくるかもしれません。


それには、作業科学の先行研究と日本独自の文化を踏まえて仮説を立てられると面白いのかな、と思います。



2、既知の事実の拡大応用性


事例報告では、先行研究として成立したモデルを使い、本事例に効果的であった、という報告が多くあります。


先行研究のモデルには適応対象があるはずなので、その対象内であれば事例に有用であることは既知の事実であると思います。


しかし、適応対象が明示されていない場合、かつその適応に効果があるか不明である場合は、検証の余地があると思います。



また、これらがOTの多くで既知である場合、OT学会では報告の意義は弱くなりますが、



これらのモデルや考え方そのものが知られていない他職種(PT、看護、心理職など)にとっては、有意義な報告であることがあります。



既知の事実を応用することは、視点を変えると意義も高いものになりますので、そのような視点で検証されることも面白いのかなと思います



3、新仮説の証明


 事例報告から、上記の2つを踏まえて仮説ができたとします。



大切なのは、その仮説が本当に新しいものなのか、を調べ尽くすことです。



ただ報告がない、ということは簡単ですが、



もし既に報告されている研究があった場合、その研究を無視したことになりますので注意してください。



そして、報告がないから、何でもいいのではありません。



報告がなく、この報告によってどんなことを証明することになるのか、それにどんな意義があるのか、というのが重要です。



4、研究デザインを組むまで



これは僕が一番苦手としてるとこですので、他の先生方に聞いた方が早いと思います笑



僕も勉強しながらですので、未熟ながらも私見を書きたいと思います。



事例報告のあと、僕らが何をするかというと、他の事例にも応用できそうな共通因子は何かをチームで話し合うことです。



この人はここが良くなった。



これから導けることを、話し合うんです。



特に反省点として、◯◯が重要と考えられたが、評価できてなかった、ということが多々あります。



その場合、まず臨床でその評価を使ってみます。



そして、評価結果とクライエントの変化をみながら、その評価はいつやるべきかの見当をつけます。



そして、当たりがついてきたら、デザインを組みます。




やり易いのは、特定の疾患や領域でその評価の必要性を検証するため、他の因子とどのような関連があるかを示すものです。



しかし、一見して研究っぽいですが、数が少なかったり、ただ関係性をみただけでは臨床に使えるか不明なので、



事例報告から1〜3を踏まえて、有意義な仮説を立てるまでが研究の6割を占めると思ってください。



良質な仮説が、研究の質を左右します。



仮説の着眼点がよければ、上記の相関研究には意味があると思いますし、



関係性を証明した上で、次のステップでより多因子でモデル検証を行ったり、


介入研究の試みをしたりと、検討されるのが良いと思います。



検証方法には、質的研究もありますので、目的によって検討されればよいと思います。



以上、長文になりました。



来年の福岡国際学会では、どんな発表がなされるのか、楽しみです。



僕も何かしら報告できればと思いますが、なるべく敷居の高さを感じずに、自分のできる難易度での挑戦を報告したいと思います。



あくまで、等身大で。





それでは。




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