水無月祭り2010 宮入り(獅子王山)
2010.08.01 09:22
福住中:獅子王山
獅子王山(ししおうざん) 福住中
見送りは唐獅子。金糸、銀糸で刺繍された豪華なものです。
提灯には蟹牡丹が描かれています。
(2012年8月1日追記、2013年8月4日再追記)
天水引:蟹牡丹の紋
中水引:住吉大社 人物は誰か不明です。また、後方の水引には和歌が描かれています。住吉神は和歌の神様でもあります。
胴幕:朱色
提灯:蟹牡丹の紋、『中』の文字
懸魚:獅子
扁額:獅子王山
(2015年8月4日追記)
中水引の後方には漢詩と和歌が描かれています。
『われみても久しくなりぬ住吉の岸の姫松幾世へぬらん』
『倚松根摩腰 千年之翠満手』
これは祝言で名高い能・謡曲『高砂』の一節です。
高砂の後半、若い神(住吉明神)の姿に変じたシテが登場し、神舞を披露しながら千秋万歳の寿福を述べるそうです。
水引にある詩は、神舞の前に出てきます。
「われみても久しくなりぬ住吉の岸の姫松幾世へぬらん…」
「松根よつて腰を摩すれば 千年のみどり手に滿てり…」
なお、『倚松根摩腰 千年之翠満手』は、『和漢朗詠集』の一節だそうです。