水無月祭り2010 宮入り(鳳凰山)
本明谷:鳳凰山
・鳳凰山(ほうおうざん)
本明谷 以前は舟型の山車だったそうですが、明治初期に現在の山車に更新されました。 見送りは鳳凰と東方朔をあしらったもので、市指定の文化財となっています。(写真のものとは異なります)
(2012年8月1日 追記、2013年8月4日 一部修正)
天水引:桐の紋
中水引:戦装束の女性が神功皇后、同様の老人が武内 宿禰(たけうちのすくね)。鳥居の前を船が航海する図柄から神功皇后の新羅征伐の一場面かと思われます。住吉神(住吉三神:底筒男神・中筒男神・上筒男神)と神功皇后が住吉神社のご祭神なので間違いないと思います。
また、後方の水引には和歌が描かれています。住吉神は和歌の神様でもあります。
胴幕:鳳凰
提灯:桐の紋、『本』の文字
懸魚:鳳凰
扁額:鳳凰山
(2015年8月4日追記)
●和歌紹介
『松風の声のうちなる隠れ家にむかしも今も住吉の神』
この歌は室町時代に住吉明神のお告げによって発見されたという、山口県の湯本温泉に伝わるお話に出てきます。
(湯本温泉のHPより抜粋)
大寧寺の第3世住職、定庵禅師の時代。ある月の明るい夜、定庵禅師が寺のまわりを散歩していると、石の上で座禅をしている老人に出会った。和尚が名前をきくと老人は歌でこたえた。
「松風の声のうちなる隠れ家はむかしも今も住吉の神」
老人は長門一宮(下関)の住吉大明神であった。
老人はその後、名僧、定庵の説法の席に通い、仏道を修めた。 応永34年3月23日、定庵禅師から法衣を贈られた老人は法恩に報いるため、「山の奥に温泉を出しておきましたのでご利用ください。」と告げた。たちまち雷鳴が轟き、老人は大きな竜の姿になって雲の上に消えていったという…。
もう一方の和歌は不明です。また調べて追記します。
『かしこきや日の大神の御末とて ますます◯◯◯◯◯ぬみいつは』