眠るまで
最近は夜が長い。
冬に近づいているからな訳だが、私の夜が長い理由はそれだけではない。
昼夜逆転しているわけだ。
眠るのは朝7時、起きるのは昼の12時。
授業を適当にこなし、バイトを適当にこなし。
毎晩、「今日こそはちゃんと寝るぞ」と決意を固める。
「ちょっと寝る前に楽器でも触ろうかな」
こんなのは終わりの始まり、朝までコース。
ベースを少し触り、ギターを少し触り、軽く歌ってみたりして、飽きたらYouTubeでライブ映像を見る。最高に楽しい。こんなの時間を忘れるに決まっている。
今日は、最近機会があってまたよく聴くようになったSAKEROCKのライブ映像を観ていた。
そういえば私はSAKEROCKのライブ映像はラストの国技館でのものしか見たことがなかった。
そんなことを思いながら、そこらに転がっているライブ映像を見ていると色々なことを思い出したので残しておこうかなと思う。
SAKEROCKとは多分中学1年生の終わりくらいに出会った。
きっかけは星野源。なんかインストバンドとやらをやってるらしい。私が人生で初めて出会ったインストバンド。なんか聴いてみようかなとか思ってたいたらなんとその瞬間解散した。その時は「ああ、解散するんだ」くらいに思った。ちょっと生で見てみたかったなあくらい。
だから私が初めて聴いたSAKEROCKのアルバムはSAYONARAだった。皮肉だね。初めましての挨拶をしようとしてたら別れを告げられたわけで。このバンドの歴史を知らないまま解散ライブの映像を観た。「ああ、惜しいなあ。なんで早く聴かなかったんだろう。」となんとなく思った。
解散ライブの映像を観てからSAKEROCKについてたくさん調べ始めた。好きなバンド何?と聞かれたら必ず「星野源とSAKEROCK。」と答えていた。
授業中、友達はノートの端に好きな男の子の苗字と自分の下の名前をくっつけた名前を書いている中、私はSAKEROCKのメンバー5人の名前をまんまるいクセ字で書きまくっていた。それくらい好きだった。大ちゃんと同じおかっぱ頭にもしたかった。
なのに気づけば時間が経ち、SAKEROCKの存在は自分の中から薄くなっていった。
メロコアにハマった。
シティポップにハマった。
ポップパンクにハマった。
ぐるぐるしてきた。
ぐるぐるして、なんかまた戻ってきた。
星野源が私の原点であることと同じように.またSAKEROCKも私の原点だった。忘れていた。メンバーの名前も忘れていた。曲も忘れていた。
それでも久しぶりに聴いてみたらなんか胸がぱんぱんになった。大切な音楽は大切な時に戻ってくるんだなと感じた。
この日記を書くにあたって大切なSAYONARAのアルバムも聴きなおした。
当時はこのアルバムをゲオで借りてきて落としたウォークマンで聴きまくった。
まだ20年の短い人生だけれど、それでも懐かしさを感じざるを得なかった。
そういえば星野源は解散ライブで
「次のライブはあの世で。」
と言ったな。
本当かな。
本当にあの世でやってくれると約束してくれないと私は死にきれない。いざあの世に行ってやってくれなかったらどうしたら良いんだ。
てか、なんならこの世でやってよ。またみんなで集まってやってよ。
なんかわかんないけど涙出てきた。
悔しいな
さみしいな
なんで今更こんな風に思ってしまうのか。
音源は残ってる。映像も残ってる。
でもあの空気はもう残ってない。
新しくも生まれない。
そうだ。今更後悔しても遅い。
SAKEROCKは自分の音楽の糧にすることにした。
あんな風にたのしい空気のバンドにしよう。
あんな風にかっこいい曲を作ろう。
あんな風にやさしい音楽をしよう。
よし、解散ライブの映像見よっと。
今日も朝までコース。
おやすみなさい。