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MAKER's Ownd

ANIVARS ROAD17

2015.10.18 14:20


『Spéculation de l'impératrice』



Sickは何処か思惑が過ぎりどうするべきか迷う

ー微動だにしなかったな。人質なんざあからさまだが場数踏んでる可能性を明らかな感じがすんなー

Lectatは拘束者に撃鉄を向けたまま微動だにせず平常心である

ー罠なら突然爆破か仕向けるかだが縄で両手は塞がっているね。だがそれなら戦闘中に素振りを見せる。視線はフードで覆われているが僅かな震えや立ち上がるか等……だがしかしー

殺害した集団には共通点がある。服装の胸元に鷲の紋章を象ったバッチを着けていた

フードを取るSick!

ーん!!?ー

即座に戻した!!

「……Sick?今のはかなり不可解だね。何を見た?」

後退り背中を向ける。両手を腰に当て俯く

Lectatは考える。暫し口元に指を当て沈黙する

ーこれはどうした事か……背く等彼にそぐわない位異常を感じるー

生暖かい風が吹き前髪が少々目にかかるが微動だにしない。容姿を気にかける人物なら直ぐに払うが不可解の影響が及ぼした

「これは好奇心を掻き立てる。何故なら最も今知りたい答えが目の前にあるからだ」

フードを取った!

呆気を取られた。後ずさり思わず出た言葉は

「そ……んなバカな!」「ルシャトぉぉぉ!!」

「随分と危害を加える理由を私から増やしたなルシャァァァト。そのwaveのかかった前髪が興味が湧く異性が出現する度に垂直に立つくらい反応する下心丸出しの思春期のようにしてやる。フッ」

美女である。透明な肌に薄い唇と更に美貌を際立たせる蒼い髪と瞳。身動き出来ない筈だが挑発的な態度であり笑みを浮かべている細身で直立すれば長身の女性

「Sick。彼女が何を言ってるか解らないんだよね何時も……それに君以外に興味無いのに劣情侮辱ってさぁ……」

「善意なんざ霞んじまう。いらね~例えと意味不明な状況になってんじゃねぇクソ女」



標的を狩るかの如く迅速且つ静寂に動く!対極に爆撃で辺りを破壊しながら不適な笑みを浮かべ接近していた!!

ー特櫃者。どう動く!?~

森林から動物が遠退く!爆撃は止め気配を絶ちながらも進行!!

ー興味を削ぐなよ?ー



「身を潜めよう。ここで」

しゃがみながら遙か先を睨み黒い眼球を開く。算段しながら集中し策を練る

「プレマテリア。君が僕ならどうする?」

「……急に言うね。性格も考慮してなの?」

「相手の出方も踏まえ尚且つ最善かなぁ?」

ー僕は戦闘に疎いけど、瞬発感情含めてだよね。それならー

思考構築。未経験も計測し更なる発展の成果は研究で理解している

「相手を打倒させて逃げる。彼等の顔立ても含めて致命傷は駄目だよ。何より何か理由はサッパリだけど追っ手の人は別の目論見を感じる」

静かな時間が流れた。周囲の空気が重圧になる錯覚に陥る程の圧力。息苦しさがプレマテリアを襲い少年は体内に激情を溜めた

「そうだね。それで行こうよ」

少年は歩き出した。プレマテリアは後についていく




「!!!!」

気配を察し木々の間に身を潜めた男は警戒した。強い感情は2方向から自分に放たれていた!走り出す!正面に最速で駆け抜け跳躍し大木に足裏を当て更に飛翔し高い位置に着地!広域を見渡す!!

ー補則完了ー

飛び降りて着地し疾走!!風を切り瞬く間に発見する

!!!左手を握り拳を固める……攻撃!!!直進する拳が当たる瞬間に下から右拳を突き上げ指先に当たる直後左拳を振り下ろし拳を強制解放する隙を狙い少年は飛び跳ねる!左足を振り上げるが右拳で足横を殴打し回避!!すぐさまハジかれた足を横に倒し再び顔面目掛け放つと同時に左足を乱雑に動かす!陽動と次手に繋がる動作!!選択肢を減らす為に上半身を左斜めに倒し左足を突き上げる!!腹部に当たる刹那!!乱雑に動かした足と衝突!!!勢いを殺ぐ為更に連続で蹴り上げ相殺し勢力つけ回避!!空中で回転し着地

静寂が支配した

「やるね」「さすがだ」

指先を鳴らす少年

背を向け不適に笑う英雄

攻防が続く!!!




「おい、何でまた訳が判らねぇ拘束状態で楽しんでやがんだよ?弾圧して暇になったから残党使って遊んだのか?」

隣で肩を並べる男女と後ろから付いて来る男

鍾乳洞と崖が込み合う道を突き進む。日の光は上空から照らしているが全域は若干暗く冷めた場所と化している。道は現在狭い。大人二人で若干空きがある程度

「無論だ。丁度あの排泄頭が通り過ぎ小会話をしてから状況は掴めた。後少しで高貴な高慢女の過去を遂に掴み脅迫し金品強奪を企むさもしい二流学生の逸れた愛の表現に酷似した快楽だ。フッ」「は……排泄頭?これは許し難い例えだが俺は聞き流そう」

ーすまないー

「タコってんじゃねぇクソ女。下んねぇ例えはハショんぜ。」

ーSick。彼の人徳を重んじた君に敬意をー

「クソドタマはしょうがねっからつまりは暇だったって事だな?」

ーSick。君には後で厳罰を与えるー

「敢えて言えば独裁等根底を覆す事態を強襲すれば難なくだ。それにあの場所には代行者を置いておいた。ある程度の権限は任せてある。才女だ、フッ」

″それは中々の″″成る程。組織の権限を所有する側近がいるのか″

Sickは何となく″また、厄介な曲者が増えた″と思いながら頭部を軽く掻き、隣の長身美女は下唇を舌で濡らし繊細な体型を際立たせる上下の紺のsuitsのポケットから黒い四角の固形物を取り出し横にある三つのスイッチの一番上を押すと中央の画面に地図が映し出され道なりに進む先の場所が赤く点滅している。発信機である

後続者のLectatは親指と人差し指を当てながら推測

ー今の専属部隊はまさかなのか?俺の思い過ごしならばいいが……もしそうなら覚悟は必要になるー

緩やかな曲がり道を歩き更に胸中で付け加える

ー独裁国家の影響は後の世界状勢に数々の【開拓】を齎した。これを【起】に各地に組織化された罪人は増大したのも然り。そもそも【あの衝撃】の意図はー

やがて開けた道に出た