Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

寫眞徒然

近所の国のアリス

2021.12.05 10:33

荊の森を抜けて、

陽の光が当たる場所へ出た。

山茶花に呼ばれるままに先へ進む。

森の先に見えたのは、

時間を止めてしまった遺物だった。

そこにあった物たちを

今でもありありと思い出せる。


藤棚も、UFOの形をした遊具も、滑り台も、

ずっと在り続けるのだと思っていた。

パンダと子鹿はいるけれど、

ラクダはいなくなった。


ただ、

山茶花の花だけは、毎年咲いてくれる。

夢とも感傷ともつかない

小さな旅から戻る。


そこもかつては

「小さな公園」と呼んでいた場所。


ここにはどんぐりの木があったんだ。