第232回『十二人の怒れる男たち』
荒涼たる現代に、
いま、あえてヒューマンの灯をともす
福島演劇鑑賞会 第232回例会
俳優座劇場プロデュース(1992)
作 レズナルド・ローズ
訳 額田やえ子
演出 熊井宏之
例会概要
公演日
1992年7月1日(水) 18:30~ / 2日(木) 19:00~ / 3日(金) 19:15~ / 4日(土) 14:00~, 18:30~
会場
福島県文化センター 小ホール
ものがたり
むし暑い、陪審室という名の小部屋。
これから十二人の男たちは、ひとつの決定をえらびとらなければならない。計画殺人の容疑者、ひとりの貧しい少年に、有罪=死の宣告を与えるか、無罪の評決を提出するか、その中間の答えはない重大な決定である。
彼らはこれまで、六日間の裁判の全過程にたちあってきた。少年への容疑は動かしがたいのに思えていた。
予備投票が行われる。
有罪十一票、無罪一票。
無罪表を投じた陪審員が発言する。
「もっと時間をかけましょう。もし、我々が間違っていたらどうします」
―議論は白熱しはじめた。
動きようもないと思われていた「事実」が揺らぎ出す。
十二人の「怒れる」状態が提出されて行く。
ここで問われているのは、少年ではなくて、彼らなのかもしれない……。
出演
陪審員長………遠藤剛(俳優座)
陪審員第二号…依田英助(TES)
陪審員第三号…勝部演之(演劇集団円)
陪審員第四号…西本裕行(劇団昴)
陪審員第五号…中寛三(俳優座)
陪審員第六号…豊川潤(旧眞空艦)
陪審員第七号…林秀樹
陪審員第八号…新克利(仕事)
陪審員第九号…太刀川敬一(東京演劇アンサンブル)
陪審員第一〇号…小田豊(桃の会)
陪審員第十一号…塚本信夫(エム・スリー)
陪審員第十二号…佐藤正文(仕事)
守衛…………笹原大(フリー)
スタッフ
美術…………岡島茂夫
照明…………寺田義雄
音楽…………上田亮
効果…………田村悳
舞台監督……大河原日出雄
舞台監督……水戸部雅史
制作…………俳優座劇場
舞台監督助手…加納大資
舞台監督助手…郷田拓実
舞台監督助手…松沢哲
舞台監督助手…久保田朱美
照明操作……小松伸一
音響操作……皆川貴夫
大道具………俳優座劇場舞台美術部
小道具………高津装飾美術
作り物………アトリエ・カオス
衣装…………松竹衣装
履物…………神田屋靴店
舞台協力……亀屋東西社
宣伝美術……小笠原正勝