ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第50話:ゆるぎなき救い(4)
2017.05.23 23:10
クリシュナは言いました。
「ブラフマー(宇宙の根源)の昼と夜という一日を知る者は、
『サッテャ、トレータ、ドワーパラ、カリという四時代』を一回の周期として
ブラフマーの昼とはそれを千回繰り返すこと、
そして夜もまた千回繰り返すこと、
と理解できる。
ブラフマーの一日が始まると
何もあらわれていない状態から、
ありとあらゆる生命が姿をあらわして、
ブラフマーの夜が訪れると、
すべての生命は姿を消して、
再び何もない状態に入っていく。
ブラフマーの夜が明けると再び、
すべての生命が現れて活動を始め、
夜になると、
すべての生命が破壊されて消滅する。
より高い次元の支配のもとで、
ただこれを繰り返している。
だが、あらわれている現象、
あらわれていない現象を超えて、
別の超越的な世界が存在する。
そこは、はじまりもなく、
永遠になくならない世界である。
物質的なこの宇宙がなくなっても、
そのまま存在する
至上なる、たえなる、しあわせの世界。
そのあらわれていない精神界こそ、
決してなくならない、しあわせの世界であり、
最高の目的地である。
そこに到達した者は
二度と物質的な世界には戻らない。
その世界が、私の永遠の住処である。」
…続きはまた明日。
(今日は8章17-21節まででした)