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「おもてなし」に大切なことは○○に教わった

私なりの「おもてなし」

2017.05.24 01:38

「おもてなし」は日本語の抽象的な部分を表していると思います。

というのも、いろんな本やサイトにて

「おもてなし」とは

といったことを説明するための物があふれていますが、

なんとなく「どれもしっくりこない」からです。


ただ、一つの事象に対して多くの言葉を知っておくことは

「説明する」事の語彙を増やし、相手の理解を正しいものに導きやすいので

とても大事だったりします。

なので、抽象的な「おもてなし」と言った言葉を理解しようと

いろんな「言葉」を使ってアプローチするわけです。


どうしてしっくりこないのかなぁって改めて考えてみると

その「おもてなし」に対する言葉のアプローチが

どうもビシッと合わない感じがするんです。


例えて言うなら

方言のニュアンスを伝えるのに一生懸命標準語を使って説明しようとするけど

後一歩の言葉が見つからない感じ

でしょうか


よくあるのが「ホスピタリティ」のより高い位置での快適さ や

「サービス」とは異なった自主的な行為における快適な事象づくり 

といった感じでしょうか


自分の中でちょっとフックしたのは

「おもてなし」とは「○○をもって○○を成す」であるとの言葉


で、より深く考えていくと「おもてなし」は何も「快適さ」を求めたものだけでは

無いような気がしています。

千利休さんが秀吉さんをもてなすのに夕顔を一輪残して全て切ってしまったこと なんて

「お客様」が求めているものを準備していません。

「結果として」秀吉さんが「侘寂の学び」を得たから良かったものの

得なかったら。。。と考えると怖いものがあります。


相手が学んでくれると信じたからできたこと、と考えると

「おもてなし」の根底は互いの「信頼関係」+「学び」+「発見」ではないかと思います。

そこには「快適さ」は関係なく、「精神的な対峙を高いレベルで行うこと」が

「おもてなし」なんじゃないかと思うわけです。


お互いが「食事」や「茶席」などの「場」において

「精神的な陣取り合戦」をイメージすると私の「おもてなし」という言葉に

少ししっくりきます。

つまりは「心」をもって「陣」をなすといったところでしょうか


私がうまくいったなぁと思うお客様を思い描くと

「全体像を掴むこと」ができ、「呼吸を感じ」「相手の気持ちが組めた」時

うまくいっている感じがします。

また、逆に「こちらが思い描いていない」景色を見せてくれ

「自分の心が掴まれた」と感じる時も

お客様の評価が高い気がします。


どちらの場合もお客様の表情が「明るく」なり

「やり取りをもっと楽しみたい」といった雰囲気になります。


なかなか、2度同じお客様にお会いすることの少ない業種ですが

おかげで一期一会の緊張感のもと、自分の思い描く「おもてなし」を

学べているようです


自己に対峙し、相手に対峙する

日々勉強です。

いつかはより「しっくりくる」言葉で説明できればいいなと感じています。