小さなライバル達(スンハ) 54
「ねえオンマ、腕を組んでもいい?」
嬉しそうにハニの顔を見上げるスンハにハニは腕を差し出した。
「腕を組んで歩く事がないから・・・なんだか嬉しいわ。」
「へェー、アッパとは腕を組まないの?ラブラブなのに。」
「アッパは人前で腕を組んだりするのは好きじゃないから。」
ハニの手にぶら下がるようにして繋いだのはいつだったのだろうか。
組んだ腕の感覚で、知らない間に大きくなっていたのに気が付いた。
背ももうすぐハニを抜かしそうなくらいに成長していた。
「スンハも背が高くなったね。アッパに似たのかしらね・・・・足も長くて、羨ましいな。」
「フフ・・・・この間ね、お友達と明洞に行ったの。モデルクラブだっていう人にスカウトされちゃった。」
ハニはスンハに言われた事に驚いた。
「ダメよ、そんな話を信じたら。最近はそう言って悪い人にだまされる人がいるから。」
「知っているよ。私、モデルとかに興味がないもの。将来はパク先生みたいな、産科の先生になりたいんだから。」
確かにスンハは小学生とは思えないほどのスタイルだ。
道を歩けば、振り返るほどの美少女。
昔、スンジョと歩いて女の人が振り返って見とれていた事を思い出す。
「オンマどうしたの?」
「スンハに、プチ嫉妬!」
「プチ嫉妬?」
「アッパと歩くとこんな風に皆がよく振り返って見たわ。あの素敵な人とあの女は似あわないとか、不釣り合いだとか・・・・・・一番嫌だったのは、アッパは今では優しい顔をしているけど、結婚したばかりの時は、ブスッとしていて不機嫌そうだから、アッパは嫌々一緒にいるんだろうって・・・・陰口を言われたわ。」
「オンマとアッパはお似合いだよ。それにオンマは綺麗だもん。」
スンハは組んだ腕に更に力を入れて、近づいて頭をハニの腕に添えた。
甘い物を食べて可愛い雑貨屋さんに入って別のお店に行くと、今時はやりの洋服を選んだ。
「さっき言っていた、プチ嫉妬・・・・・・どんな事に嫉妬したの?」
「スンハとアッパが内緒で話をしている時とか・・・・・・・だってカッコいい素敵なアッパと自慢の美少女の絵を描いたような二人に。」
「私、美少女じゃないのに・・・・・・・」
ふたりは、混雑する街中を嬉しそうに歩いた。