<商工中金問題>中小企業庁が不正見落し 重要書類不明 2017.05.25 01:31 イルーナ戦記 rmt│IRUNA rmt 国の制度融資を巡る商工中金の不正問題で、所管する経済産業省傘下の中小企業庁が2014年時点で100件超もの不正の疑い事例を把握しながら、「問題ない」と判断し、その後の検査でも不正を見落としていたことが分かった。当時、商工中金が提出した一部書類の行方が、24日時点で中小企業庁側で確認できていないことも判明。監督当局による監視のずさんさが浮き彫りになった。 金融庁などは24日、商工中金本店に立ち入り検査を開始した。不正融資の検査ノウハウを持つ金融庁が検査を主導することで不正の実態や原因の究明を急ぐ。 疑い事例の報告が中小企業庁にあったのは14年12月下旬。商工中金が「池袋支店の監査で、110件にのぼる不正の疑いがある書類が見つかった」と報告した。だが、商工中金は15年1月に「書類は顧客の合意に基づいて作成しており、不正はなかった」と再報告。それを受け、中小企業庁は自ら検証することなく、「問題なし」と判断した。