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奇跡の合流!【2016.7イタリア旅行記4】

2017.05.25 08:11

2016年7月のイタリア旅行記。

ここまでの経緯はコチラ⬇︎

ホテルに戻ってみたもののクーラーが節電のため止まっていて、暑すぎるのでシャワーを浴びたあと部屋の中で素っ裸のまま昼食を食べるという狂った行動に出たわたし。


クーラーがこんな感じでエラー表示を出して止まってたので思わずフロントに電話したところ、節電のため止めてるという回答だった。

クーラー止まってるんじゃあホテルにいても仕方ないので、もう一回クソ暑い中をお出かけすることにした。


朝、カピトリーニ美術館へ行った時はここまで暑いと想定していなくて、途中で死ぬほど喉が渇いた。


ローマの街中には冬場は自撮り棒や傘を売っているお兄さん達がいる。

なんとなく観光客が必要になりそうな場所に必要になりそうなタイミングでヌボーっと立っている、まるでコンビニみたいなお兄さん達なのだが、彼らは夏になると500mlの水を売っており、噂によると観光客には2ユーロくらいで売りつけることもあるとのことだったから、出来れば買いたくなかったけど背に腹は変えられぬと近寄ったのだった。


しかし一人で歩いているからかまったく観光客と思われていないらしく、めちゃくちゃ近付いても声を掛けてさえ来ない。他の人にはめちゃ売りつけてるのに。


干からびる〜と思ってこっちから声をかけた。いくらか聞いたら1ユーロと言われたので購入。冷えていて美味しかった。


ペットボトルをゲットしたら、あとはローマ中に湧き出ている地下水を汲み入れて飲めばタダ。ここがミソだ。


この地下水がやたら冷たくて気持ち良い。中には水を浴びている人もいて、フリーダムな気配が漂っていた。


ゲットしたペットボトルを携えて、今度は地下鉄に乗りバチカンへ。

テキトーに写真だけ撮ってテヴェレ川沿いを散策した。この川沿い、大好きなんだよな。

でもすごい方向音痴なので帰りの駅が分からなくなり、延々彷徨うことになってしまった。


途中で意味不明に「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会などを見つけてなんとか道を探る。


やがてヴェネツィア広場に無事到着。


歩いたのは1時間くらいだが、真夏の太陽に晒されて熱中症気味になってしまった。


途中、何度も地下水を飲んだのにトイレを催すこともなかったということは、全部汗になって流れていったのね。


夕方になってもまだまだクソ暑いので、またホテルに戻る。午後5時。


母は午後7時に空港へ到着すると、乗り継ぎのハルシンキから連絡してきていた。


ホテルで母を待つつもりだったが、外はまだ明るくて、退屈なので迎えに行こうと思い立った。


ちょうどその時間は、顔見知りでタクシーの手配なども全部やってくれたホテルマンのおじちゃんがフロントにいたので、迎えに行ってくると話したらタクシー呼ぼうか?と言ってくれたのでお願いすることに。


しかし、しばらくして「ごめん、もう空港向かってるみたい」と言われた。


大丈夫、電車で行ってくる!と元気良く飛び出したものの、待たされている間に結構時間が経っていて、母の到着のほうが早かったらどうしようとドキドキする。


テルミニ駅では「carabinieri」(軍警察)のイケメン達が油を売っていた。この人たち、制服やたら似合っててカッコいいけど駅前で普通にタバコ吸ってんの!笑

日本では考えられない光景だ。

テルミニ駅からローマの国際空港フィウミチーノまでは直通の特急列車が出ていて、約30分で到着する。


乗るのは初めてだったがそれほど不安もなく、無事に乗車。


ただし、乗車して10分ほど経ったときに母から連絡があり「もう着いた」と言われたので焦る。


まだスーツケースが出てくるのを待つから時間はあるけど、アンタが着くよりは先に外出ちゃうよ、タクシー運ちゃんと二人で待つしかないけど…


余計なことしやがって。


というオーラ全開の母(笑)


ところがどっこい、このあと奇跡が起こったのだった。


空港の構内に入ったあたりで再度母から連絡、「まだスーツケース出て来ない。空港ダダ込みやばす」。


これなら間に合うかもしれない♪とウキウキしながら到着ゲートに向かう。


昨夜、わたしが着いたときは時間が遅かったせいか空港は閑散としていたのに、今日はやたら混雑している。

こりゃスーツケース出てくるのも遅いわな、と納得しながら人混みの中を歩いていたら突然肩を叩かれた。


振り向いた瞬間に「いた!会えた!」と母の姿。空港に着いてからは母からの連絡を待とうとこちらは何の連絡もしていなかったのに、これはさすが母娘の奇跡としかいえない。


「ママーー」

 

一人ぽっちも楽しかったけど、もともと新婚旅行のつもりだったし、不安もあったから日本から1万km離れた場所で母に会えて泣きそうになった。


「はいはい、もう大丈夫大丈夫。」


母の優しい声に慰められたあと、二人でタクシーの運ちゃんを探すこと、なんと30分。


到着した人も多いし、出迎えの人も多くて、全然母の名前を持って待っているはずの運ちゃんが見つからない。代わりに「nishida」だかなんだか日本語名を書いた看板を持ったオッサンが何度もコチラを見て「おれだよ、おれおれ」みたいなアピールをしてきた。西田じゃねーよ(笑)


だいぶ時間をかけてやっと見つけた運ちゃんに連れられ、無事に母もホテルにチェックイン。


母のために用意された部屋にはホテルマン氏から歓迎のお花とワインとお菓子が置いてあった。


わたしの部屋にはなかったのに…(笑)

こういうプレゼントをしてもキザにならないのがイタリア男よね。


母とわたしは疲れた顔面をしているので、長旅を終えたそれぞれの相棒達をプレゼントと一緒に撮影。

いったん落ち着いたあと、二人が大好物のスーパーへ行きディナーを買い込んでホテルに戻った。わたし、昼間もスーパー飯だったんすけど…


イタリア来てるのに、なんて貧弱なディナー!笑