Branle ブランル
2021.11.29 18:00
私の家に近くにKさんという、古い友人がいます。
大学生の時にフランス語学校で知り合い、意気投合しました。
彼女も私も数学科に所属している大の音楽好きでした。
私はフランスに留学したくて語学学校に通い、彼女は古楽の歌詞を読むのにフランス語が必要でした。
そしてチェンバロを学んでいるとも聞きました。
彼女はバッハを初めて弾いた時、感激したそうですが、
私は指使い厳守の先生で曲のことより指使い...それでバッハが大嫌いでした。
大学生のある日、FMでルチアノ・スグリッチという方のチェンバロのバッハのインヴェンションとシンフォニアを聴きました。
これがとても素敵で、私は涙が出て止まりませんでした。
以来バッハ大好きです。
彼女は私より先に大学を卒業して高校教諭になりました。
そして働いて3年目、チェンバロを買ったのです。
そこである日私は彼女に呼ばれて彼女の家にチェンバロを弾きに行きました。
それからもう30ン年経ちます。
4年前、彼女がバロックダンスが踊れるから来ない?と彼女の家に誘われました。
その時にブランルという舞曲を踊ったのです。
旋律は動画のと少し違うのですが、ステップは同じです。
ブランルとは16世紀の民族舞踏です。
色々な地方でメロディーの作曲家がいたのです。
クロード・ジェルヴェーズというこの時代の舞曲作家の曲を後年プーランクがフランス組曲で使っています。
これがクロード・ジェルヴェールの作品です。
こちらはプーランクのフランス組曲です。
プーランクは、ブランルが気に入っただけあり、その良さをそのまま汲み取って曲にしています。
この曲は時々弾いています。