スタートライン
2021.12.01 03:56
爬虫両棲類学会報へ投稿していた論文が、11月刊行の第2021年2号に掲載された。
淡水性カメ類による種子散布の可能性を探る–糞分析から得られた知見–
菅原早紀・川窪伸光 2021(2):162–172
はじめて生まれた、オリジナルの論文。
内容は卒業研究時のものなので、今研究していることの「土台」となる部分が書いてある。
たくさんの方々に支えていただいて、書き上げることができたもの。
本当に、感謝の気持ちでいっぱいだ。
私は、出戻り院生だ。
だから、研究一筋にやってきたわけではなく、カメから離れた暮らしを送っていた時期もある。
その間、本当に、様々な出来事と直面した。
どうしようもないことを経験して、死ぬほど落ち込んでいた時もあった。
うつ病も、摂食障害も、自傷行為も。
まだ完治していないし、今だって、私の一部だ。
そばにいてくれたみんなに引っ張り上げてもらって、それでなんとか、ここにいる。
今は、みんなよりも一足遅れた研究生活を送っている。
そんな私が、やっとスタートラインに立てたような。
そんな気分だ。
今の私には、みんなへお礼の気持ちを贈るのに、論文を発表することでしか表せない。
だからこそ、初めての論文は、初めてのお礼の証。
支えてくれた皆様へ。
これからも論文を発表できるように、少しずつ精進していきます。