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髙橋ファーム

明治神宮の森

2017.05.27 04:35

1912年、明治天皇崩御後、陵墓は京都伏見

設けられましたが、東京にも祀る神社が

建設されることになりました。それが

明治神宮です。


そして、神宮の鎮守の森を担当したのが、

東京帝国大学の本多静六教授です。ここで

彼が理想の神社林としてモデルにしたのが、大阪の仁徳天皇陵の墳丘の森です。


堀の内部は照葉樹が生い繁った原生状態で

人の手を煩わせることなく更新を重ねて

森を維持してる様です。これには維持管理費

をかけないという理由もあったそうです。


とはいえ、最初から照葉樹の苗木ばかりを

植えたわけではなく、既存の高木を取り込

んで、その間に背の低いヒノキ、サクラ、

スギ、モミなどの針葉樹。さらにカシ、

シイ、クスなどの常緑広葉樹。そして、

矮小な灌木類の苗を植栽したそうです。


100年経った現在、当初の高木だったマツ類

は姿を消していて、第二世代のヒノキ、スギなどの針葉樹も衰退してわずかに存在する

だけで、カシ、シイ、クスなどの第三世代の

常緑の照葉樹が巨大に生長して優占している

様です。


100年前に計算したとおりの原生状態の

森が再現できた様です。


写真は、自宅近くの日本武尊(ヤマトタケル

ノミコト)御陵です。この辺りで7番目に

大きい古墳です。