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CG research

VICON shogun

2017.05.26 12:59

メモ

Vicon Shogunのデモ。

Real time性能の安定性の信頼性が圧倒的でした。

■アクターさんへのメリット

・ROM体操後のリアルタイムキャラクター表示準備完了までの時間が一人当たり5~10分くらい短縮しそう。

ROM体操しているそばから体形あわせの演算をリアルタイムで行うので、いつもなら撮影後に行っている処理時間が不要になります。

とはいえ、いつもこの時間は最初のディレクションに当てられているのが常なので恩恵はあまり感じないかも。

さらにROM体操の収録は一人ずつになるかも。

・マーカーが取れたときなど交換の際に位置の再現は厳密にすべきものになると思うのでTポーズだけテイクの撮り直しが増えるかも?

普段スタジオスタッフ判断で

 ”リアルタイム表示は曲がってますけどあとで直しておきますので問題ないです"などと収録効率重視で先に進めたりしますが、それがリアルタイムデータ重視になると若干言いにくくなることもある、かも。(クライアントへの納品形態によっては)

■スタジオのメリット

カメラリキャリブレートが強力。

特にリアルタイムライブイベントには必須。

今後すべてのライブイベントはVicon Shogunでの運営になるでしょう。

人体以外のVR案件はVicon Trackerです。人体構造のリアルタイム表示でなければShogunに変える必要はないです。レイテンシはTrackerのほうが低いはず。

■スタジオ利用者のメリット

Shogunはリアルタイム性能がとても高く、安定しているので、リアルタイムのチェックがより安定的になります。

これにより納期が早まったりキャラモーションのクオリティが上がったりすることはあまり考えられないかなと思います。あくまでリアルタイムのデータが向上したとお考え下さい。キャラへのモーションのマッチングに人の手、職人技が必要なのは全然変わらないです。

ただ、せっかくなのでこの新性能を利用して、キャラマッチングのクオリティ割り切り型なら納期を早める開発を加えることで、早くモーションデータをお渡しする方法は考えられそうです。

総括

"リアルタイム"をどれだけ重視するか、です。時代に則したチューニングをしてきたなぁと思いました。

今後はポストプロセスの機能強化にも期待したいですね。