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旅の記憶。

エレファントカシマシ。

2017.05.28 15:03

移動時間は読書にほとんどの時間を費やしています。切羽詰まった締め切りがあるときは、本当は嫌だけどパソコン開いて仕事をすることも時々あります。本を読む気分でもなくて、差し迫った仕事もないときは、ボーッと窓の外を眺めたり、音楽を聴きます。買ったばかりのおもちゃばかりで繰り返し繰り返し遊ぶ子供のように、飽きもせずに聞くのはマイケルジャクソンとエレファントカシマシです。

30周年のプロモーションでメディアにここ数ヶ月引っ張りだこのエレファントカシマシの宮本浩次。髪をかきむしり、トークシーンでは立ち上がって発言するといった、一見、傍若無人のように映るその姿は、エレファントカシマシを知らない今の若い世代にはどんな風に映るんだろう。電車に揺られ、「普通の日々」を聴き、向かいの席に座るスマフォから片時も目を離さない高校生を見て、ふと、そんなことを思いました。

これは、音楽プロデューサー蔦谷好位置氏のブログです。エレファントカシマシについて、宮本浩次について書いています。わたしなんかが言えたことじゃないけど、蔦谷氏がプロデュースを手掛けたこと。今、離れていることの理由が、わたしが感じていたことと少し似ていて、おいおい泣いた。わけもわからず、おいおい泣いた。

マイケルは私にとってスーパースターそのものであり、存在そのものがもはや人という枠を超えてしまっているのに対し、エレファントカシマシは私にとって「音楽」です。マイケルを見て、ステージやその演出、パフォーマンスに恋をすることはあっても、エレファントカシマシのライブや出演したドラマ、トーク番組を見ても、恋い焦がれることはありません。どちらかというと、ただただ苦しくなる。苦しくなりたいから繰り返し繰り返し彼らの音楽を聴いているような気もする。

今は、エレファントカシマシの音楽しか耳に入れたくない。それ以外の音は雑音でしかないとすら思っている。そう、エレカシではなく、エレファントカシマシ。ミヤジ(宮本浩次の愛称)ではなく宮本浩次。何一つ、省略なんかできない。

宮本浩次という人は、音楽がなくちゃ死んじゃうんだと思う。
彼のつくる音楽と、エレファントカシマシに出会えただけでも、
生きるって悪くないな、と思う危ういわたしもいるのです。
ちょっと困った感情に押しつぶされそう。