ヴァイオリンレッスン
ヴァイオリンのレッスン日だった。
いつもは、先生のご自宅のリビングでレッスンを受けるのだが、大阪に単身赴任していたご主人が戻ったばかりで、リビングに荷物が溢れかえっているそうだ。今日は、4.5畳(アップライトピアノが据えられているので、実質3.5畳)ほどのレッスン室でのレッスンだった。
先生は、「狭いでしょう」と申し訳なさそうだったが、椅子に座りながら弾けるのは楽だった。目の前が壁なのもいい。次回からもこれでいいなあ、と思ったが、今回だけらしい。
・左手指の毎日練習(篠崎バイオリン教本2・48ページ・1段目)
3回続いていた課題。
1弓で4音スラー×4つを弾くパターンが難しい。とくに、6小節目。小指を素早く上げ下げすることができず、ミの音が出るたびにもたつくのだ。しかし、やみくもに数をこなそうとすると、筋がピキピキ痛むので、時間をかけての練習は控えている。
たぶん、先生から見ても出来ていないのだろうけど、合格となった。
次回から2段目に移る。音は変わるが、やることはまるっきり同じ(小指を使う音があるところまで同じ)なので、継続みたいなもの?
・カイザー練習曲1番(9・12・13・15・16・17)
3音スラー(全弓)+1音スタッカート(素早く全弓で浮かしぎみに戻りつつ、1音のみ弾く)と1音スタッカート+2・3音スラー+1音スタッカート(小節頭では弓先か弓元にぴったり戻るようにする)の2種のパターンが出来ていなかったようで、先生に重点的に見てもらった。どちらも、ボウイングや弓配分を修得するための練習曲だ。音程についての注意も多く、しばらく続くことを覚悟したが、合格した。「えっ、もういいの?」と驚いた。
前の先生は、ひとつの曲に時間をかけるところがあり、カイザー1番も、曲として表現できるようになるまで、長いあいだ弾かされた。弾けるようになったら、速さを要求された。進みはだいぶ遅いが、同じことを何度も繰り返すため、スピッカートなど、自信を持てるようになったテクニックもある。
でも、ずっと同じ場所に留まっていると焦りが生じるので、今の先生のように、ある程度のところで見切りをつけ、終わらせてくれるのも嬉しい。カイザー1番に時間をかけていたら、私が死ぬまでにカイザー全曲は終わらないだろう。
正しい弾きかたも、何を学ぶための練習曲なのかも教わったのだから、あとは、家で何度も復習するのみだ。
・3rdポジションの練習
今の先生も前の先生も、「ポジション移動中も弦から指を離さない・ボウイングは止めない」と口酸っぱくいっていたので、この2点がポイントなのだろう。
ひとりずつ弾いてみて、私は「上手に弾けてますね、いいですよ」で終わり。夫は音程について注意を受けていた。
はっきりとはいわれなかったが、たぶん、合格ではないだろうか。でも、カイザーと同じく、しばらく練習のたびに弾こうと思う。
・コンチェルト ニ長調 No.5(F.Seitz op.22)
今回も、risolutoの弾きかたが「優しすぎる。もっと決然とした感じに」といわれてしまった。
また、若干速くなってしまうところもあるので、落ち着いて、テンポを保ちつつ、しっかり弾くよう指導を受けた。
あとは、音程についての注意が多かった。とくに、A線のレが低いと毎回いわれるているな。
「はやく2楽章に進みたい気持ちもあるでしょうけど(2楽章まで練習したと申告していたので、そう思われたのかもしれない)、せっかくここまで弾けるのだから、次回も弾いて、よくしていきましょう。そうして、4月から2楽章に進みましょう」ということになった。
もしかしたら先生は、同じ曲を弾かせ続けたら飽きるのではと、私たちを気遣っているのかもしれない。
今回、レッスンを通してよくいわれたのが、私は緊張しているのでもっと思い切って弾いて、ということと、夫は緊張していないけど音程に気をつけてね、ということだった。前の先生も同じことをいってたような……。
残りの時間は、発表会で合奏予定の「きらきら星変奏曲」を先生に弾いてもらい、デジカメで録画した。
「天国と地獄」も録画したかったのだが、「だめよー」「(そんなに必死に練習しなくても)大丈夫よ、弾けるわよ」と笑顔で拒まれたため、断念。
「ザイツを弾いているひとが何をいってるの」と笑われたが、先生は、私がまる1年かけてザイツを弾いていたことや、リズム音痴であることを知らないので、不安が募る。
合奏曲、ポジション移動もなさそうだし、なんとかなる。かな。レッスンでも見てもらえるだろうし。
帰りは、ぎょうざの満州で焼餃子とやみつき丼を食べた。
何を食べてもおいしい店で、ここに寄るのがレッスン日の楽しみとなっている。
食事のあと、冷凍餃子5パック(特売日なので12個入りが200円)と回鍋肉の素と麻婆の素(先生がおいしいと教えてくれたので初購入)を買って帰る。
これで家でも焼きたての餃子が食べられるぞー。むふふ。