ヴァイオリンレッスン
・左手指の毎日の練習(2段目)
薬指と小指をぱかぱかと素早く動かす動作が、やはりつらい。
そして、今回もレの音程が低いといわれた(が、先生が夫にだけおっしゃったのか、夫と私の両方におっしゃったのかはよくわからない)。
16音スラー(×6小節)バージョンのテンポが速く(速くしないと弓が足りない)、レとミが出てくるたびに薬指と小指がもつれる。
ちゃんと弾けていないままだが、5月は3段目に進むとのこと。
月ごとに1段ずつ進めて、ひととおり終えたら1段目に戻るのかもしれない。
・カイザー2番(Kayser)
前半部分は綺麗に弾けているけれど、後半からの8音スラーが続く部分の音程が怪しいそうで、スラーなしで弾かされる。
ひとりずつ弾くよう指示され、私は家でも同じ練習をねちねちしていたからか、「いいですよ、綺麗に弾けています」で済んだ。夫は全体的に音程が低かったらしく、「寝不足や身体に不調があると音が低くなりがちなのだけど、そのあたりは問題ない?」と先生に心配されていた。
次に4音スラーで弾き、本来の8音スラーに戻る。
ハーフポジションでシ♭を弾いたあと、ドを弾くと低くなってしまうので、ドは高めにとる。1指と2指は思っている以上に開いていると意識すること。
あとは、音を小さく出す時は弓を倒して、弦に当たる弓毛の量を減らすこと(「10本くらい! いや、もっと少なくてもいいかも!」by先生)。
もう1回通して弾いて、2番は合格。
次回は3番。最初の4小節がスタッカートになっている曲だが、すべてレガートで弾くよう指示された。弾き慣れていない人だと音を潰す弾き方になってしまい、教育的によろしくないのだそうだ。
ちなみに、前の先生の時は、すべてをスタッカートで弾くよういわれた(教則本にも、鉛筆でそう書き込まれている)。タッタタ・タッタタのリズムをえんえんとスタッカートで弾くのは難しくて(できるようになったらテンポが倍になったり、音の強弱についての細かい要求がはいった)、数ヶ月かけて弾いた記憶がある。
弾きこんだ曲だし、レガートなら前ほど難しくはないだろう。
・キラキラ星変奏曲(Traditional)
アンサンブルサークルの曲。
「えー、夫婦で上下(2パート)に別れて弾かなかったのー?」と残念そうにおっしゃる先生に、私がテンポを数えるのが苦手で……、と説明する。
先生が1st、私たちが2ndで通し。
D線のソ♯の音程について注意を受けるが、あとは問題なし。
「せっかくだから別れて弾きましょうよ」と先生。夫が1st、私と先生で2ndを弾く(私が拍を数えるのが苦手といってあったせいか、「加勢するので男女チームで別れましょう」と先生が気遣ってくださった)。
夫のテンポが若干怪しかった箇所を確認したのち、「綺麗に弾けているし、問題なし!」で終了。
・天国と地獄(Jacques Offenbach)
アンサンブルサークルの曲、その2。
夫とふたりで通したあと、「よく弾けています、問題ありません。これにて、終了ー」と先生がおっしゃり、あっけなく終わった。
・コンチェルトニ長調 No.5(F.Seitz op.22)
今回はアンサンブルサークルの曲に相当な時間が割かれると踏んでいたため、家ではそんなに熱心に取り組まなかった。が、前の教室時代も含めるとだいぶ長い間弾いている曲なので、なんとかなった。しかし、飽きてはきた。
まず、先生のヴァイオリンと合わせて、通す。テンポはゆっくりめ。以前、何度かrisolutoの弾きかたは注意されたものの、クレッシェンドやフォルテなどの音量については、前の先生ほど細かくは言われない。
前回と同じ箇所で同じ注意を受け、そこのみを何度か弾きなおし、今度は先生のピアノの伴奏に合わせて通した。のだが、先生、テンポがすんげー速い。さっきと全然違う。キコキコキコキコ、ついていくので精一杯で、表現する余裕など皆無。
なんとか終わりまでこぎつけ、放心していたら、合格を言い渡された。しっちゃかめっちゃかな弾きかたになっていたと思うのだが、いいのか……? まあ、もう伸びしろも少なそうだし、いいのだろう。
次はザイツの2楽章に進むのかと思いきや、「もう2楽章と3楽章は(前の教室で)お弾きになられたのよね?」と先生。肯定すると、「じゃあ、ザイツはここまでにして、せっかくだからふたりでアンサンブルできる曲にしましょう」ということに。先生が選んだのは、バッハの「ガボットⅠ・Ⅱ」。次のレッスンまでに、上下パートに別れて練習するよういい渡された。
今まで、アンサンブルをする時は、まず、1stを私と夫ふたりで習得し、それから2ndをふたりで習得し、慣れてきたらパートごとに別れて練習する方法をとっていた。今回もそんなふうに進めたいと先生にいってみたのだけど、不可。のっけからパートを分けて弾くことになりそう。
拍を数えるのが苦手な私のために、手を叩いて拍を数える練習をしたあと、最初の2段のみを、私たちが1st、先生が2ndで合わせた。両パートの動きが割と似てるので、なんとかなりそう。(私は、休符の間に、ほかのパートの音に引きずられてしまうところがある。中でも、8分休符が苦手だ)
新しいバイオリン教本から、しばらく離れることになりそうなのが残念だ。教本は、進めば進むほど充足感が得られるため、なんとなく進めておきたい気持ちがある。とくに3巻は名曲が多く、ヴァイオリンをやっている! という感じがするのだ。
まあ、この曲に半年かける、ということはなさそうなので、そのうち戻ってこられるだろう。たぶん。
それにしても、前の先生と今の先生のモットーが違いすぎて、戸惑う。
前の先生の、ひとつの曲に時間をかけすぎるところに不満や焦りを感じてはいたが、5年もそうして学んできて、その感覚に慣れてしまっているところがある。あの方法はあの方法で、じっくり取り組める・レッスンのたびに復習できる・すこしずつだが確実にテクニックがつくといった長所はあった。ゆっくり・しっかりやってきてよかったと、今だから思えることもある。
今の先生のやり方が、私に合っているのかいないのかは、もうすこし時間が経ってみないとわからない。しかし、速いのは速いのでいいのかもしれない。夫もいっていたが、40代の私たちには、そう多くの時間は残されていない。レッスンも月に1度のみだから、次々とこなしていかなければ、いろいろと間に合わないだろう。
曲調や表現も大切だろうけど、それより、何より、正しい音程で、美しい音色をだす方法さえわかればいい。
進みが速いぶん、家でしっかりと復習もしないとな。新しい曲の習得に、つい時間をかけてしまうけれども。
アンサンブルサークルは、5月から参加することになった。
月に2度は私には多いな、と思い、月に1度の参加でも大丈夫ですか、とおそるおそる先生に聞いてみたところ、あっけなくOKが出た。月に1度なら、いい気分転換になりそう。
レッスンのあと、先生の家を出て、うす明るい夜空を眺めると、安心する。今日もレッスンを無事に終えられてよかったな、と思う。
ヴァイオリンを背負い、駅前までゆっくり歩きながら、ぎょうざの満州で何を食べようかな、と相談しあう時間が幸せだ。
今日は、夫は4月限定のつけ麺を、私は回鍋肉セット(餃子、スープ、ごはん、漬け物付き)をオーダー。回鍋肉は、こっくり甘めの味噌が野菜や豚肉に絡んで、おいしかった。タレをごはんにかけて、わしわし食べた。ただ、葱が入っていたので、また頼む時には葱抜きでと伝えるようにしよう。餃子も、家で作るより熱々で、おいしい気がした。
会計時に、冷凍餃子4パックと、持ち帰りのソース焼きそばを購入。
回鍋肉のタレや麻婆茄子のタレも欲しかったが、売り切れていた。悲しい。
焼きそばは、翌朝に夫とふたりで分けあって食べた。ひと晩経った焼きそばは脂っこかったけれど、妙なおいしさがあった。
これからは、ブログにヴァイオリンの練習時間(+レッスン時間)を記すことにする。
ヴァイオリンのレクチャーサイトに、「ヴァイオリンが上手く弾けるようになる目安は5000時間」とあり、それなら、5000時間を目指してみようかと単純に思ったのだ(プロになるには1万時間という説もあるが、四十路の私には無縁な話だ)。今まで自分が、ヴァイオリンにどのくらいの時間をかけてきたのかは憶えていないので、おおよその数字になってしまうけれども(5年間で1000時間くらい?)。
でも、レッスンが終わったあとの数日間は、やっぱりさぼってしまうなあ。
さぼっている間に、数年間洗っていなかった(!)クロスと顎当て用のガーゼを洗濯した。クロスが皮だから、乾くのに時間がかかるのよね……。しばらく楽器を拭けないわあ。と言い訳しつつ、堂々と練習をさぼるのであった。