バターコーヒーって痩せるの?
うーん。フランスで見た景色。
先日バターコーヒーについて書きました。
相変わらず毎日フランスのバター入れてコーヒー飲んでます🎵
さて、バターコーヒーって流行っていて、ネットを叩くと「完全無欠コーヒー」だとか、最近では「バレットプルーフコーヒー」なんておしゃれな言い方をしてダイエット効果ってことで謳われてますね。
まぁどんな言い方でもいいんですが、
要はコーヒーにバター入れて混ぜたものです(笑)
完全無欠コーヒーで使うバターはグラスフェッドバターが一番いい、とも書かれていますね。
※グラスフェッドバターとは、放牧飼育された牛の牛乳のみから作られるバターで、普通の牛から作られるバターとは栄養価が断然違います。農薬や抗生物質まみれの餌を食べた牛の牛乳から作られるバターでない方がいいっていうことです。
日本で売っているフランスのグラスフェッドバターでメジャーなのはこれ。
よくネットでも紹介されています。
ではなぜ朝のバターコーヒーが痩せるんでしょ?
痩せる以外の効果効能も含めてネットで書かれているのはこんな感じ。
①お腹が空かないので前夜〜お昼にかけて16時間くらいの断食ができる。
②集中力が増す。
③思考がクリアになる。
④中性脂肪を減らす。
⑤ケトン体質(糖質ではなくあぶらをエネルギーにする体質)にできる。
まずそもそも、こうゆう健康についての効果効能の話の時に踏まえておかなければならないことがあると思っています。
何でもかんでも一方向だけの見方ではなく、多角的見方が必要だということ。
何が言いたいかというと、
「これさえ飲めば」なんてものはないということです。
いいと言われているものを飲む以外に何を食べて何を飲んだのか、
何を食べなくて何を飲まなかったのか。
心(マインド)の状態はどうだったのか、
ストレスの状態はどうだったのか、
など、色んなことがあってのひとりの人の体なので、多角的検討が必要です。
だから例えば良いと言われているものをある人が飲み、効果があったとして、
別の人が同じものを飲んでも他に食べたり飲んだりしているものがとんでもなければ、
その方は効果は得難いでしょうね。
それを「私には合わなかった〜」ってのは、
あなた全然違いまっせ、ということにもつながります。
っていうことも頭の片隅に置きながら、そんなこと言ってたら何にも言えないので(笑)、
バターコーヒーにおける正常分子栄養学の観点での考えを述べると、上記に書いた効果は
「そうでしょうね!」
です(笑)
ですが理由があまり書かれてないし、多少補足もあります。
★バターは短鎖脂肪酸という脂肪酸が多く含まれています。
脂質は炭素数によって「長鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「短鎖脂肪酸」に分類されますが、炭素数が最も少ない「短鎖脂肪酸」は、炭素の鎖の連結が短いため最も分解されやすく、すぐにエネルギー源として利用されやすいのです。しかも体脂肪として蓄積されることがありません。
そういった意味でダイエット効果ということは説明できます。
★集中力が増す、眠くならない、ケトン体質になる
これらはすべて、「糖質や炭水化物を摂らなければね」という条件付きの話。
糖質を摂ると血糖値を下げるためのインスリンホルモンが出てその後必ず低血糖になります。
その際、眠気や集中力欠如などの低血糖症状がやってきます。
糖質とらずにそしてあぶらをエネルギーに(ケトン体質)にすれば、
眠くもならないし集中力もUPってことです。
「バターコーヒーを飲むと集中力が増す、眠くならない、ケトン体質になる」というのは少し言い方に語弊があって、「バターコーヒーを飲み、かつ糖質や炭水化物を摂らなければね。」ってことです。
ネットではバターコーヒーを飲むとお腹空かなくなるから、糖質食べない前提で書かれてますね。
糖質を抑えてあぶらをしっかり入れるのは
正常分子栄養学の基本部分。
わたしもしっかりあぶらをたくさん摂って食事は低糖質高タンパクにするようにしています。
バターもココナッツオイルも3時間くらいでエネルギーとして代謝してしまうので、
2時間半くらいでどんどんあぶらを補給しています。
これだけあぶら摂っても、20代の頃の糖質食べてた時と比較したら4,5キロは落ちました。
それにしてもバターコーヒーは2年飲んでても全然飽きないなぁ〜。
ちなみに弊社顧問ドクターの藤田紘一郎先生も「脂肪細胞は短鎖脂肪酸を感知すると脂肪を取り込むのをやめるので瘦せやすい」と仰っています。
ケトン体については相当長くなってしまうし、MCTオイルやココナッツオイル、
EPADHAやらリノール酸などいろんなあぶらのバランスなどの話もあるので、
これはまたいつか書きます(笑)
では♡
Rumi