Erasing、の巻
2017.05.31 05:22
無意識に
鉛筆でうすく書き込んでしまった
図書館の本
消そうと思ったら
思いのほか大変で
破かないように
でも一ミリも残さないように
注意を払って消していった
書いたものを消すことは、こんなにも大変で
たとえば 何かを始めることは
人と深く関わることは
このくらい 大変なこともあったりもする
でも一方で
それでも、消せるじゃないかなどと思う
消し忘れた一文字さえ
いとおしく指で 撫でられる日がくるのだ
何も書かずには生きていけない
人生の本は だって
見てるだけじゃ ダメなのかも、しれないから
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