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八日市延命新地(滋賀県東近江市)

2017.05.31 12:01

八日市のアーケード街の裏手に遊郭「延命新地」があった。

『全国遊郭案内』によると「揚屋が四十一軒あつて、娼妓が五十人芸妓が五十五人居る」。

大津「柴屋町遊郭」と同様に芸娼両本位の遊廓だったようだ。

妓楼やカフェー建築風のバー、スナックなどが残っているところを見ると、戦後も赤線として残っていた可能性が濃い。


アーケード商店街の御代参街道から外れた路地の先に、件の延命新地がある


妓楼建築が並んでいる一角があるが、住人の気配なくすっかりくたびれていた


カフェー建築風の飲み屋が残っていた。

戦後も赤線として続いていたようだ。


赤線廃止後も夜の歓楽街として続いていたようだ。

しかし、現在はひっそりと静まり返っている。


妓楼だったと思われる飲み屋


料亭だったと思われる一軒

芸妓と娼妓が両立していた遊里だったことが伺えられる


スナックが集結しているエリア

夜になると灯りが灯されるのか


タイル装飾の変った入口



建物が傾いたり崩壊寸前になっているのもある


タイル装飾が派手なスナック





銭湯「延命湯」


透かし彫りの手摺がある一軒


遊里の傍を流れる水路

これが”日常”と”非日常”を隔てる”結界”かも知れない


立派なターミナル駅舎の近江鉄道八日市駅

アーケード商店街と延命新地はこの駅から至近にある。

しかし、その割には人っ気が乏しく、繁華街としては半ば死んでいる印象だ。


訪問 2017年5月