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バモティータイプR

HONDA spirits ・宗一郎ism

2017.06.01 13:24

とあるキッカケで、ちょっと本田宗一郎さんの話をしましたので…

書いてみたくなりました( ´艸`)



長文ですので、興味ある方以外は、見ないで下さいm(__)m




まず初めに断っておきたいのは…

私は別にホンダ信者なわけじゃありませんので、ホンダが1番!って思ってるわけでもありません( ̄ー ̄)


ただ、一流が好き…

一流の考えが好き…

チャレンジ精神が好きなだけです( ´艸`)



なので、やはり1番はNASAを含め色んなトコに技術提供してるポルシェが断トツですし…


スバルのボクサーEg研究チーム?も好きだし、マツダのロータリー開発チーム(ロータリー信者?)も好き

最近のマツダは、唯一?昔ながらのクレイモデルでのデザイン作製も大好き(*´-`)

ただ、本田宗一郎の…

「誰もやってないコトをして、世界一になる」

なんかは、たまりませんな( ´艸`)

語録?に関しては、数えきれないほどあるし、ネットでも氾濫してるので今更言うつもりもないですが…

今日は会社が宗一郎ismを持ってるか持っていないか?の話


まず、本田宗一郎…

亡くなる直前まで元気だったので、最後まで幅をきかせてた…ってイメージは強いんですが…

実際、社長を退任したのは1973年です。

革新的な低公害CVICを発表した2年後

ただ、根っからの職人…

油まみれじゃないのにウズウズして…

しょっちゅう工場に出向いて(遊びに行って?)

河島さん(二代目社長)や久米さん(三代目社長)や川本さん(四代目社長)には怒られてたみたいです(笑)

ただ自分はもう会社の人間じゃない…って自覚があったみたいで(←じゃあ、なぜ会社に行く?w)

主に「ココは○○してみたらどうだ?」ってアドバイス

的なコトが多かったみたいですが…


ただ、そんな感じだけだとしても、一緒に仕事したコトのある人なら…

怒られたりした経験のある人間なら、姿見ただけでピリリとしますよね(笑)


いつ顔出すかわからなかったら、下手な仕事?出来ませんよね…


亡くなった91年まで…とは言いませんが、少なくとも80年代いっぱいまでは、開発等にもそういう緊張感はあったんじゃないかな?と…

死去して1~2年以内に始まった開発も、奮起した車作りしたんじゃないかな?と予想…


実際、現場で怒られた世代の五代目社長の吉野(~2003)さんまでは、ホンダらしさがありました。時代は悪かったですが…


次に就任した福井さん(68年入社、2003就任)…


一応、ホンダの社長は技術上り…って部分では守られていましたが…(^^;



宗一郎ismを知らない世代の社長


フィットがバカ売れしてしまったその反動

なにより、宗一郎世代の技術者が次々とリタイヤ(定年?)と言う世代交代


最後のが一番大きいと思いますが…



ただ、後でも少し触れますが「上原繁」と人物も似たような時期(71年入社)に入社し、新入社員とリタイヤ寸前の社長…と似たような立場ですが、もしかすると宗一郎氏との距離が違ったのか?とも…


上原さんのコトは詳しい情報が(私的には)ありませんが、六代目社長の福井さんが宗一郎氏に怒られたのは1度だけ…


二輪のレース活動に携わってた時に、当時最高顧問だった宗一郎氏に、勝てそうで勝てなかったMotoGPが「何で勝てないんだ?」って怒られたぐらいらしいです。


まぁ、ハッパかけられて良かったのか…


その年の500と250を制しましたけどね(^^)v


ただ社長就任後は…


たいした(画期的?な)商品は生まれず…

08年には第3期で1勝しか上げれなかったF1の撤退…

おまけに、それらの優秀な技術者をエコカー技術に再配分…


そりゃあ、ホンダらしさが消えても当然ですな( ̄ー ̄)


おまけに、第2期F1までは…

最高顧問が現場出向くのが多いからか

現場が「絶対勝ってやる!」って空気で一丸となってたらしいが…


第3期は

F1をやらされてるスタッフもいれば…

F1がやりたくてホンダに入社した人もいる…


勝てなくて当然ですし、今のF1ももしかするとそうなのかもしれませんね…



話を変えて、さっきの上原さんの方にしますが…


大学での専攻は「車両運動」研究

入社後、70年代半ばからは「車体運動性能グループ」に属して「乗り味」をつける担当をしてました


(※ホンダのエンジニア関連の研究員は自らテストドライバーも兼任する)


その時生まれたのがCR-X


85年には、NSXの企画開発を任され発売…

まぁ、当初GTカー扱いだったからか満足せず?


90年にはより運動性能を向上させたタイプRの開発・発売…


その後は、四輪事業本部に転任し当時販売不振だったインテグラのテコ入れでタイプR!

(ちなみにシビックやアコードは手掛けてなく…他の社員が上原さんの礎を継いだらしい)


その後はS2000の開発責任者にもなってます(*´-`)


最後に手掛けたのが…


そのS2000のタイプS…



そして2007年に退社しました。


その翌年にホンダの体制が変わった…っていうのは、偶然なんでしょうかねぇ?



実際、上原さんが現場で宗一郎氏との絡みがあったかどうかわかりませんが…


入社理由が

「4輪メーカーとしては新興で、やることがいっぱいあって面白そうだから」と…


ある意味、宗一郎ismを最後に受け継いだ人なのかもしれませんね…


じゃなきゃ、世に送り出した車が…


錚々たる尖った車ばかり(笑)



体制変わってからは、売れる車は出したとしても、魅力のある車は皆無…


09年…初めて技術上りじゃない7代目の伊東さんの頃には、完全に宗一郎ism・築き上げてきたイメージ戦略?がなくなってましたね。


さっきの上原さんがもし居なかったら…


上記の名車が生まれてなかった…と思うとゾッとします…(´д`|||)



それを象徴するのが、11年の幹部への取材記録


「車の白物家電化が進み、今や車そのものが尖った存在で無くなりました。

~中略~

ものすごく尖っていたホンダに対するイメージはメディアの幻影、ノスタルジーでしょう」

…と。


コレでトドメを刺したかどうかは知りませんが…


ホンダらしさの無いホンダのイメージは、単なるミニバンメーカー以上には見られなくなりイメージはどん底に…


そこでやっと

「自分たちのやり方がイメージダウンに繋がってるのでは?」

…って気付き


「負けるもんか」でお馴染みの企業CMやスポーツカーの開発、F1参入…と、ホンダスピリッツを前面に押し出していくようになってきましたが…


今までダラけていたツケが回ってきてリコールの嵐(笑)


実際、イメージ戦略が間違ってる?って考えも…



仮にホンダじゃなかったら、正しかったのかもしれません。



今でも必死にモータースポーツに取り組んでイメージ戦略や…市販車へのフィードバックを試みてますが…


いかんせん「本物」がいない状態で「本田宗一郎」を創業者として持ち上げ…


スピリットが無い状態でチャレンジだけ真似しても…


ご存じの通り、結果はついてきてません(-_-;)




イメージ戦略で始めた新型NSXも…グダグダになりながらダラダラ何年も

引っ張り…


今やスポーツカーの指標であるニュルのタイムも発表しない(発表出来るようなタイムじゃないんでしょうねw)


なにより重いし…


続けて出てきたシビックRは、パワーはあるんだけど…

ターボ化して他とやってるコトが同じ…


むやみにターボ化するんじゃなくて、10年前のNAのS2000で250ps(125ps/㍑)してるんだから、せめて今と同じ馬力(320ps)を2500ccで…


もっと言えば150ps/㍑ぐらいのチャレンジしないとホンダスピリッツとは言えないし、宗一郎氏も浮かばれない…


極めつけはS660…


若い技術者が乗りたい車?


私も正直、第一印象は良かったのですが…


次々と情報が出てきて、知れば知るほど魅力低下…


やはり若い技術者でホンダスピリッツの無い者にとっては

「楽しい車」

じゃなくて

「格好いい車」


よくビートの後継者と言われてますが…


別物(/´△`\)



ビートは宗一郎氏も足車として使ってたみたいですが、S660乗るぐらいなら…


たぶん半世紀前のエスロク乗るでしょうね( ´艸`)


あくまで私の意見ですが…


S660はビートの後継者じゃなく…

Nシリーズのスポーツモデル


Egなんて、まんま同じのS07ですからね


車名…N660にしてほしかった(笑)



社長の話に戻りますが…


昔みたいに「宗一郎ism」を受け継いでるかどうか?は、ぶっちゃけ五代目吉野さんまでで…


今はもはや、その辺の企業と同じ

イメージ重視で、いかにかっこよく見せるか?が社長レースの鍵なので…


今後もそれなりなんでしょうね…


ただ、上原さんのような…


技術者で受け継ぐものがいれば…


まだまだ期待出来るんでしょうが…



結構、本田宗一郎は取り上げられてますが…


実は藤沢氏が居なかったら、宗一郎氏も目先のチャレンジに没頭出来なかったし、お金の後先も考えずに技術に集中出来たのは藤沢氏のおかげ…

彼の功績は大きいですし、居なかったら今のホンダもホンダスピリッツも無かったかもしれません(*´-`)


宗一郎氏がチャレンジし続ける姿を、会社のイメージにしよう…としたのも、実は藤沢氏ですしね(^^)v


宗一郎氏は、ただ没頭してただけ(笑)


ただ、常に1番目指してましたし、二番煎じを嫌ってましたから…


仮にものすごく優れた他社製品があったとしても、ソレを利用するんじゃなくて…

「ウチならもっと優れたものが作れるハズ」って部分はブレませんでしたしね(^_^)


他人が開発したモノを金にモノ言わせて買い取って…

自社のバッジ・エンブレムを貼ってしまうトヨタとは真逆ですな( ̄ー ̄)


ここ最近だと…

レクサスブランドのホバーボードだけはビックリ通り越して呆れましたな…

やっぱ、こうじゃないと( ´艸`)


チャレンジしないと失敗しない

失敗しないと理がわからないし学べない


その失敗の数だけ引き出しが増える…


引き出しが少ない時は、理詰め?で考えぬいて悩みますが…


増えてくると、問題見た瞬間…関連の引き出しが一斉に開く


増えすぎると、意識しなくても勝手に開いて答え出ちゃうから…


何故そうなるのか説明するのにも、順を追って考えて(引き出し整理?)しないと気づかないこともある。


世間的には「直感」とも言われてますが…

第六感とは違って、あくまで経験からの知識。


宗一郎氏ともなると、それはもう膨大な経験で…


知識の差があればあるほど「なぜそうなるのか?」の説明も難しく…


特に最高顧問後は宗一郎ismの理解出来る人は少なかっただろうな…と。


「一流をもって一流を知る」


って言葉があるように、一流のコトは一流になってみないとわからない。


ただ、何の道でもいい…


1つの道をそれなり以上(一流レベルまでに?)に極めれば、他ジャンルだろうが何故か理解出来ます。


突き詰めると、行き着く先が同じになるからでしょうね(⌒‐⌒)



「哲学」のあったヨーロッパ

「仏教」のあったアジア

両方あるインドは除いて…何故両方無いのか?


突き詰めれば最終的に言ってること・伝えたいコトは同じ

=両方は必要ない


…と、ある意味同じなのかもしれませんね



今のホンダに宗一郎ismを理解出来るまでの一流育てる環境…


あるんでしょうかね?


もしくは、継承者はいるのでしょうか?


どちらも無いとしたら…


いくらイメージ戦略をしたとしても、ユーザーはギャップに戸惑うだけでしょうし、言葉だけのホンダスピリッツになるだけなんでしょうね…


最近、明るいニュースで琢磨が勝ちましたが…


こういうコトを考えてたら…


もしやたまたまのラッキー?

奪い取った勝利なのか?

と…


勝ったコトはものすごく嬉しいんですが…

それらを考えると素直に喜べない自分もいる…(-_-;)


アロンソもそろそろ勝たせてやれよぅ…(ToT)

たぶん、今1番のドライバーだと思うし…


ホントにホンダスピリッツ…宗一郎ismを取り戻せるか?が鍵でしょうね…


企業イメージは、その後で勝手に付いてきますから。

ねっ、ホンダさん(^_^)



あ、そぅそぅ…


ほぼ毎年鈴鹿(F1の前後)行くんですが…


一昨年?佐藤琢磨がいて…


案外小さいのね(^^;って


サイズの小ささに、最初気づきませんでした(笑)

ほぅら、こんなに小さいの(笑)