メラノーマ。
*注意事項
以下、プルダウンするとショッキングな写真が掲出されております。
予めご忠告申し上げます。
メラノーマのいう悪性腫瘍をご存知だろうか?
今回は、犬(我が家のペット)の悪性腫瘍=ガンについて。
撮影時 14歳 オス ラブラドール・レトリーバー
大型犬で14歳。 随分と白髪が目立つようになってきていた。
人間と同様、加齢とともに脂肪腫(良性)がカラダのあちこちに
こぶのように出来始めていた。
口の中に、なにか違和感を覚えて見ると。
小さな腫瘍が歯茎部分に。確実に成長しているのが日々確認できる。
この時点で、担当獣医さんの診断を受ける。
「メラノーマ=悪性腫瘍のガンです」
14歳の春の事件だった。
高齢でもあり、対処法をいくつか挙げてもらった。
1:下あごの骨格ごと切除する
2:部分的に腫瘍だけを切除する
3:自然経過でQOL優先させる
全身麻酔は年齢的に危険度が高すぎるし、下あご全て切除は負担が大きすぎる。
部分的に腫瘍を切除しても、近くの部位から間違いなく再発成長する。
手術治療は全滅だった。
14歳のおじいちゃん犬としては、体格も良く運動能力も衰えは無かった。
結論として、自然経過でメラノーマに有効とされる自然成分のクスリ投与(患部のみ)
と点滴治療方針に決まった。
春から夏にかけて・・・それは爆発的スピードで増殖することになる。
当初から覚悟はしていたが、日に日に自壊と増殖を繰り返す日々となった。
これこそが、ガンの増殖力なのだ!と思い知らされた。
これだけの大きさ故、違和感を感じながらも食欲は80%くらいはあったのだ。
食事にクスリをまぶし、注射器で喉奥に流し込む日々。
消化酵素のことなど考えも及ばなかった。
只管、栄養を摂ってほしいと願うばかりだった。
腫瘍は自壊と拡張を続け、このような肉片となり零れ落ちる。
腫瘍の一部なのだが、これほどの肉片(腫瘍)に。
メラノーマ(悪性腫瘍=ガン)の恐ろしさをマジマジと体験する。
夏頃から、完全介護状態に。
同じベッドで寝ているのだが、毎日血と膿と腫瘍の肉片で塗れる。
点滴の講習を受けて、自宅で一日おきに点滴の日々。
既に、自力では歩けない。
トイレは一日に5~6回ほど、抱きかかえて外に連れ出し、
膀胱や腸を刺激して排泄させる。
既に右側の口の一部しか余裕が無いほどまでに、口腔をメラノーマで占められた。
元々40kg超あった体重も、半分ほどにまで激減する。
良いといわれる自然成分のクスリを多数試みるが、一向に効き目は無かった。
最終的には、このサイズにまで肥大する恐ろしさ。
愛犬は静かに静かに眠るように逝ってしまった。
享年14歳11ヶ月25日。
メラノーマ(悪性腫瘍)と対峙した11ヶ月間。
まざまざと見せつけられた。