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colorfulnote

カンザスシティ アートの旅

2017.06.01 22:52

アメリカのほぼ中心に位置することから、”Heart Of America”とも呼ばれるカンザスシティ。


一泊二日ではとても足りないくらい、美術館が充実していました!


まず訪れたのは、ケンパー現代美術館。

入口に配置されていたのは、スペイン南部・アンダルシア地方のタイルのデザインが取り入れられた作品。

スペインのカラッとした夏の空気が、キャンバスから伝わってくるようでした。

この美術館で印象に残ったのは、モロッコ出身・ニューヨーク在住のアーティスト Lalla Essaydi の作品「La Grande Odalisque」です。

アラビアの言葉を施された女性は、エキゾチックな魅力があります。

イスラムの文化への偏見を取り払い、その美しさを伝えたいという思いが込められた作品とのこと。


学校にイラン出身のクラスメイトがいることもあり、イスラムのことをこれからもっと知りたいと思っています。


次に訪れたのは、ネルソン・アトキンス美術館。

彫刻庭園も併設された、かなり大きな美術館です。


嬉しいことに、19-20世紀ヨーロッパの作品が充実していました。


こちらは、大好きなモネの「睡蓮」。

ベンチに腰掛けて、ゆっくり鑑賞することができました。


印象派に属していた、女性画家モリソーの「Under The Orange Tree」。

絵本の中に出てきそうな、柔らかな魅力のある一枚です。

印象派は、初めて男性画家と女性画家を平等に評価したグループだったそう。

ただ、中流階級の女性は男性のようにカフェやコンサートホールに行くことができなかったため、絵の題材は限られていたようです。



こちらは、キーン・ヴァン・ドンゲンの「Figure」。

目の覚めるような色使い、部屋の雰囲気をがらりと変えてくれそうですよね。

それまでになかった大胆な色使いと質感から、ドンゲンの作品は「フォーヴィスム(野獣派)」と呼ばれました。



こちらは、ドイツ人画家カール・ホファーの「The Record Player」。

女性の虚ろな目、どんよりとした色使い。

この絵を描いた頃、ホファーはヒトラーから「堕落者」の烙印を押され、大学の教職の場を追われてしまいました。

ドイツがポーランドを侵略し、第二次世界大戦が始まってもなお、ホファーは絵を描き続けていたとのことです。


この絵の不穏な雰囲気は、その歴史的背景からきていたのだと納得しました。



もちろん、アメリカンアートも十分に楽しむことができました。

こちらは、マースデン・ハートレイの「Himmel(Heaven)」。

第一次世界大戦時、ドイツに住んでいたハートレイ。

ドイツ語で「天国」と「地獄」を表す単語、キャンディの包み、軍章、アメリカのインディアンモチーフが収められた一枚には、「戦争は救済か破滅に終わるゲームのようなものである」という暗喩が込められていたとか。


こちらは、デザイナーJamie Okumaの作品「Adaptation」。

アメリカンインディアンの伝統的な靴「モカシン」を現代風にアレンジしたもの。

アメリカンインディアンは過去を生きており、洗練されていないというステレオタイプな考え方に対し、疑問を呈した作品です。


ヨーロッパ、アメリカと紹介してきましたが、なんとアジアの作品も充実していたんです。


やっぱりホッとする日本の大仏さま。

アメリカにはあまりお寺がないので、気持ちを落ち着けたいときは美術館ですね。

中国の仏像もたくさん。

奥の部屋では、瞑想している人もいました。

時間が足りず見られなかった展示もありましたが、気になる作品だらけでした。


これほど充実しているのに、入館料がかからないということも驚き(少し寄付はしました)。


カンザスシティ、中西部に住んでいなければきっと来なかった都市だけれど、魅力たっぷりで来られてよかったなと思いました。


アメリカに旅行するなら、有名な都市1つ+近郊のメジャーではない都市1つ、というのも面白いかもしれません。