「オミクロン」の発音に戸惑うアメリカ人達
おはようございます、Jayです。
相手はウィルスなので遅かれ早かれ新型コロナウィルスのオミクロン株(Omicron variant)が日本に入ってくるとは覚悟していました。
日本と同様にアメリカでもオミクロン株の感染者が出ましたが、アメリカにも到達した事以外にこの“Omicron”の発音に関してもアメリカ国内で人々が戸惑っています。
“えっ、「オ・ミ・ク・ロ・ン」でしょ?”とお感じの方もいらっしゃるかと思いますが、英語発音は違います。(いや、それでも正解っちゃ正解なんだけど…)
日本語の発音は基本的に書かれている文字通りに言えばいいのでものすごく明快ですね。
英語は母音の“a, e, i, o, u”それぞれに複数の発音の仕方があります。
例えば“a”は「ア」と発音する時もあれば「エィ」と発音する場合もあります。
さらにアクセント(強調する箇所)がどこにくるかという事にも戸惑います。
アクセントは母音発音がある箇所のどこかにあるのですが、“omicron”を母音分解すると“o・mi・cron”となります。
この3つのうちのどこにアクセントが来るのでしょうか?
厳密にはネイティブは何となく“o”か“mi”に来ることは予想出来ますが、どちらがアクセントかわかりません。
先ほど母音に複数の発音があると言ったように、アクセントがわかってもどう発音していいのかで混乱します。
例えば“o”にアクセントがある時に、それは「オ」なのか「オゥ」それとも「ア」の可能性あり。(最後の「ア」は主にアメリカ英語でイギリス英語は「オ」か「オゥ」の2択)
もし“mi”なら「ミ」、「ミー」、「マィ」の可能性あり。
もっと言うと、英語ではアクセントじゃない母音部分は「ア」の発音をする時がよくあります。
例えば車などの「モーター」。
英語にすると“motor”。
表記通りなら「モートー」なのに「モーター」となっているのはこの法則が働いているから。
日本語ではアルファベット通りの表記になっているけど実はネイティブは母音の「ア」の発音をしているという事が多々あります。
「駅」を意味する「ステーション」(station)もそうです。
ネイティブは「ステイシャン」と言っています。
“いや、そう言っているようには聞こえないよ?”とおっしゃる方がいても無理もありません。
音は「ア」ですが、日本語の「ア」ほど口を開けておらず、小さく息を吹く時ぐらいの大きさしか開けずに「ア」と言っているのでよく聞かないとわからないです。
私も発音表記する時にちゃんと「ア」とするべきか日本人がおそらく聴こえているであろう音で発音するべきかで迷う時があります。
例えば“sample”(サンプル)。
厳密には「サンパォ」と発音していますが、おそらく日本人には「サンポォ」と聴こえているでしょう。
そこで題名に戻りますが、アメリカ人はこの“Omicron”の正解の発音がわからず困惑しています。
「オマクラン」
「アマクラン」
「オミクラン」
「アマィクラン」
「オミークラン」
などなど人によって様々。
こちらがそのいろんな発音をしているアメリカ人達の映像です。
動画のタイトルは“No One Knows How to Say ‘Omicron’”(誰も「オミクロン」の発音の仕方を知らない)
どれも正解だそうです。(;^ω^)
私がもっとも耳にする2つは「オマクラン」(米英)か「アマクラン」(主に米)ですね。
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