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髙橋ファーム

伊勢神宮の宮域林

2017.06.07 03:56

伊勢市の市街地にほど近いところに

5448ヘクタールの森林が広がってます。

これが伊勢神宮の宮域林です。


この森が永く荒れていたことは、以外と

知られていないようです。


伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮とよばれる

社殿の移転、新築を行うが、かつてはそれに

必要なヒノキの大木を、この宮域林から

得ていました。しかし、鎌倉時代に伐り

尽くされ、その後、木曽檜が遷宮に使わ

てます。


宮域林はその後も酷使され続け荒れました。

江戸時代には全国から神宮参拝者が押し

寄せるようになり、過剰な薪の採取が

行われました。


明治時代になり、五十鈴川の氾濫が相次ぎ、

ようやく、森林経営計画が立案されました。

森は、できる限り伐採しない第一宮域林と、

木材生産を重視した第二宮域林に分けられ

てます。第一宮域林を神宮から見える前面に

配置して景観に配慮し、200年かけて直径

1mを目指すヒノキと、60cmまで育てる木に

分けて育てられてます。


現在では、見事な針広混交林となり、

2013年に行われた第62回式年遷宮には、

90年生のヒノキを間伐して造営に必要な

材の約2割を供給したそうです。宮域林から

木材を調達するのは、700年ぶりだそう

です。


写真は、うちの畑から一番近い古墳です。

清寧天皇御陵の正面です。