O様 Tokai LSGT フレット交換
宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古楽器販売・買取【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
先日、オールマンブラザーズバンドのボーカル、グレッグ・オールマンが亡くなりましたね・・
デュアンの天才的なスライドギターが魅力のバンドでしたが、デュアンが薬瓶でスライドを始めたきっかけはグレッグが持ってきた風邪薬とレコードだそうです。
今年も次々と素晴らしいミュージシャンが天に召されていますね。
寂しいものです。
☆☆☆☆
今回は、『Tokai レスポールタイプ』のフレット&ナット交換です。
70〜80年代のLSシリーズは、ジャパンヴィンテージと呼ばれるギターの中でも大変人気があります。
当店でも商品として扱っていますが球数は少ないですね〜。
ゴールドトップは更に球数が少なく貴重ですよ〜。
指板にオイルを入れて保湿し、半田ごてでフレットを温めながら抜いていきます。
そうすることで指板割れを最小限に抑えます。
ネックは若干の波打ちとロッドが開放状態でした。
ロッドを少し締めた状態で指板面をストレートに修正していきます。
ロッドを締めておく理由は、新しいフレットを打った段階で、ロッドを緩める方向に余裕を出すための対策です。
新しいフレットが打ち終わりました。
はみ出した部分をカットしていき、鉄鋼ヤスリで断面を整えます。
大体60度くらいの角度で調整し、最終的な形成は後ほど。
スケールを当て、ネックの状態を確認します。
できるだけストレートになるようにロッド調整をしますが、必ずしも綺麗にストレートになるとは限りません。
なので、すり合わせる量が最も少ない状態を見極めて調整します。
こんな感じですり合わせをしていきます。
結構削れてますね。
すり合わせが終わったら、角ばったフレットの角を取るようにして丸めていきます。
この際に、フレットサイドも最終的な形状に仕上げていきます。
そして、紙やすりを使って細かい傷を落としながら磨いていきます。
ナットの高さが足りないので交換です。
元のナットを外すと、接着剤の残りが結構ありました。
これをしっかり除去し、正確な接着面を出すことがとても大事です。
ナットは弦振動をネック全体に伝える重要なパーツでもあるので、接着密度が大事になってきます。
新しくなりました。
ナット溝深さも大事なポイントで、高すぎると音程の狂い、低すぎるとビビリの原因になります。
適正な高さ、溝の形にすることで音色も良くなります。
フレットサイドも含め、綺麗に仕上がりました。
指板も修正したので気持ち良く演奏できると思います。
フレット&ナット交換、完了です!!
ダブルホワイトのピックアップにゴールドトップ!!
渋い!!
欲しい!!(笑)
以上、フレット&ナット交換でした。
ギターやベースの基本調整から電気系統の修理まで様々受け付けております。
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