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退屈と惰性と 改

SS ノー レビュー

2021.12.04 03:06

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー70 ノー” です。


 “トランスフォーマー ザ・ムービー” および、“戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー2010” に登場した、クインテッサ星人配下の

“死刑執行人 ノー” が、

スタジオシリーズで発売されました。


 日本名のシャークトロンと呼ぶほうがしっくりきますが、海外ではそもそもノーという名前だったんでしょうか?

 シャークティコンとかだと思ってたけど・・

 ともあれ、アースライズでアリコンが発売されたときには、その流用で、WFCトリロジーのどこかでノーを出すのではないかと思っていました。

 アースライズ開始前の商品化ファン投票でも候補に入っていましたからね。

 そのときはラナマックが勝利し、実際にアースライズで発売されました。

 そんなこともあったので、今回のスタジオ86での発売はちょっと意外でもありました。

 まぁ、ザ・ムービーから登場となるクインテッサ勢がスタジオ86にラインナップされるのは、普通に考えれば順当なことで、むしろなんでアースライズでクインテッサ星人とアリコンを出したのか? というところでもあります。

 もっとも、トランスフォーマーではないクインテッサ星人は本来変形しないので、劇中再現重視のスタジオシリーズで出すことは難しいということで、強引にWFCトリロジーに組み込んだのかな? と勝手に思っています。

 当時すでに、実質的にシリーズの垣根は取っ払う方向だったと思うので、そうすればおおよそ同じサイズ感でクインテッサ勢を揃えられるから問題なし、みたいな。知らんけど(笑)。

 そういえば、全然関係なんですが、ファン投票の常連だったニードルノーズは結局出ないんですかね?

 それでは、レビューしていきます。


ロボットモード

 完全新規のデラックスクラスで登場。

 正直、劇中のイメージよりも随分スマートになっています。脚が長いんですね。

 あと、肩周りの襟状のパーツがなかったりと、オリジナルデザインの完全再現とまではいってないんですが、かなり雰囲気はよいと思います。

 まだ若干メタボな曲線主体のプロポーションには独特の味があり、なかなか可愛らしい。

 過去にはレジェンズシリーズのレジェンドクラス(ややこしい)で発売されたり、日本未発売のものだとサイバーバーズ版も確かレジェンドクラス相当だったはず。

 それらも小さくて可愛らしかったですが、今回は頭身が上がったことで着ぐるみ感があるというか(笑)。

 個人的に好きな部分は、ほぼ円柱状デザインにのに水色の長靴を履かせたような脚部。

 ただ、足首部分のスイング可動させると完全に割れてますけどね。


 ビーストモードの口が大きく開いて、そこから現れるロボットモードの頭部。

 意外と理性的なお顔です。パッケージアートみたいな歪んだ叫び顔みたいな表情のほうがよかったかなぁ・・

 なお、目は薄い緑色で塗装されているのですが、かなり落ち窪んだ感じになっているのでほぼ影になってしまいます。


 後ろ姿はほぼビーストモードですね。

 余計なものがなく、シンプルですっきりしています。

 脛裏などに若干肉抜きがありますね。


 ちなみに、パッケージには背中のガワおよび背鰭パーツは外された状態で入っており、開封後に組み立てる仕様になっています。

 頭部の基部パーツを引き出し、横からスライドさせて取り付ける構造で、再度取り外すことも容易です。


 なお、説明書いわく、このガワがシャークトロンの本体らしいです(笑)。

付属武器

鉄球

 ビーストモードでは尻尾になるモーニングスターのような武器。

 根元部分で可動するようになっています。

 尻尾としての見栄えを考慮してか、鎖(鞭?)部分がかなりボリュームのある造形になっていますね。

 軟質素材かと思っていましたが、違いました。


ライフル

 過去のリメイクアイテムでは省かれていたライフルも付属。

 オリジナルトイに付属したもののデザインに準拠した造形になっています。

 銃口は3㎜軸ではないので、各種エフェクトパーツの取り付けはできません。


 背鰭もナイフのような感じで持たせることができます。

 手首周りと干渉するのでまっすぐには持てませんが。


ビーストモード

 サメ型モンスターにトランスフォーム。

 昔からの謎なんですが、これのどこがサメなのか?(笑)

 しかし、グロテスクさとユーモラスさが絶妙な按配で交じりあった秀逸なデザインだと思います。

 ロボットモードではあと一歩という感もあった再現度ですが、こちらはかなり高い水準に達しているのではないかと。

 触角はないですが。


 ロボットモードの腕部が脚部になり、頭部周りのパーツが閉じるという基本的な変形はオリジナルトイ・・というか劇中設定の通りですが、今回のSS版では頭部を含むボディ前面パーツを180度回転させたり、

ロボットモードの脚部細かく折りたたんで収納するなど、

実際の変形にはかなりダイナミックな手順が採用されています。

 いやはや、まさかシャークトロンがこんなことになるなんて・・


 ライフルはマガジンの右側面にある3㎜軸で背中の左側面にマウントできます。

 右側には穴が内のでマウントできません。


 中台紙の簡易ディスプレイベースの背景は、クインテッサ星人の基地内部。

 劇中、ホットロッドたちを救出するためにダイノボット部隊が乗り込んできた場所ですね。先に発売されたグリムロックや同時発売されたスラッグのものとも同じものです。もちろんサイズは違いますが。

 今回は2個買いしたので、せっかくなので2枚を繋げて件のシーンを再現。

 あ、これシャークトロン軍団がぼこぼこにされるシーンだった・・

 ここにダイノボット部隊も現れて、数だけのシャークトロン軍団は一気に戦意喪失。


比較画像

 まずはオリジナルトイと。ロボットモードで。

 オリジナルトイは、86年当時日本では一般販売されず、限定扱いでした。

 画像のものは、当時アメリカ出張していた父にお土産にと頼んで買ってきてもらったもの。

 ライフルは紛失し、一部パーツは損、シールも剥がれて満身創痍ですが、まだ手放さずに持っていました。

 まさか35年経ってリメイクされるとは・・

 しかしオリジナルはこれ、絶対に日本では受けないデザインですよね。そりゃ一般販売されないわ(笑)。

 あとでかい・・


 ビーストモードでも。

 オリジナルはやはりサイズも相まってかなりインパクトが強いです。

 でも、劇中イメージには今回のもののほうが近いかなぁ。

 まぁ全体のバランスが整い過ぎている感はありますが。


 レジェンズ版と。ロボットモードで。

 かなりデフォルメされているレジェンズ版。

 変形パターンの変更もあって、ロボットモードのフォルムそのものもけっこう変わっています。


 ビーストモードでも。

 こちらの再現度はレジェンズ版もかなりいいセンいっていると思います。

  こっちの形態を重視した結果のロボットモード、という感じですね。

 今回のSS版との並びも、同種の中型と小型みたいで違和感なし。

 複数個買っておけばよかった・・

 サメ3世代。本来の順番とは違いますが、大きさ順で。

 なんというか、トトロ感(笑)。


 ER アリコンと。ロボットモードで。

 サイズ感はだいたい一緒。

 アリコンはもうちょっと大きいイメージだったかも。


 ビーストモードでも。

 半獣ヒトタイプと完全な(?)ビーストモードということで、クインテッサ配下のなかでもその立場に差があるのがなんとなくわかります。

以下、画像

 まず腰が回りません。

 それと、脚の付け根と腹部が干渉するため、そのままの状態での開脚は30度が限界。

 一旦前に90度上たのち、そのまま横に開くと180度の開脚ができます。

 ただ、それ以外の部分では十分な可動性があり、見ために反してかなりアクティブに動いてくれます。

 脚部自体は変形都合もあって実質的に二重関節になっているのでかなり自然な立て膝も可能です。

 完全に割れてしまう足首のおかげ(笑)で接地性も十分。

 股割りとか。

 膝が若干ですが前にも曲がるのでS字立ちもできたり。

 なお、定番の腰裏や股下にスタンド対応の3㎜穴がありませんが、ビーストモード時にライフルをマウントする背中左側面穴が、まぁ使えないこともないです。

 おそらく想定されている使い方ではないでしょうが。

 そして例によって緩い・・


 本体パーツ(笑)は取り外してシールドや武器に見立てたりもできるのですが・・

 生憎とノー本人には足裏と背中に外に5㎜穴がないので活かしにくいです。

 手に持たせようにも、そのままだと手首周りの造形が邪魔で持てないので、間になにかパーツを噛ませてやる必要があります。

 今回はウイングフィンガーの前腕パーツを使いました。見えないけど。


 ビーストモードでも。

 脚部はロボットモードの腕部そのままですし、尻尾も根元でスイング、回転可能。

 腕部も付け根と肘の2箇所で可動するのでうが、横向きに広げることはできません。


 口は大きく開くことができますが、開くとロボットモードの頭が丸見えになってしまいます。

 これはどうにか完全収納できなかったものかなぁ・・


 先にも言いましたが2個買いしたので、連携イメージで。


 アリコンも2個買ったのでね。やはり量産型は複数欲しいですよね。


 ビーストモードで泳いでる感じに。

 ビーストモードでもロボットモード時と同じ3㎜穴がスタンド用に使えます。

 ライフルのマウントはできなくなりますが。

 下顎パーツを上げると、なんか指揮官機っぽい。


 下僕どもよ、サイバトロンもデストロンもまとめて血祭りに上げろ!

 こんな光景が再現できる日が来るなんてなぁ(しみじみ)。


 出廷させられた時点で、もう死刑しかないクインテッサの裁判。

 そういえば、このシーンを再現できるセットアイテムもありましたが、日本では発売されませんでしたね。

 ならばいっそ、シャークトロンを今回のSS版に変えた決定版を日本限定で出してみるというのはどうだろうか?


 あなたトトロっていうのね?

 チガウヨ。

 オレサマ、オマエ、マルカジリ。


 なんとなくです(笑)。


 以上、“SS ノー” でした。


 アースライズでクインテッサ星人やアリコンが完全新規で発売されたときも驚きましたが、今度はスタジオシリーズでシャークトロンが、また完全新規で発売されるとは・・

 さすがはザ・ムービー35周年。

 日本でももっと宣伝してよ。

 というか、日本版BD出してよ(海外版買ったけど)。

 それはともかく、シャークトロン・・もとい、ノーさん、よくできてますね。

 かなりシェイプアップして、意外に格好よくなってしまいましたが、それでもまぁまぁなメタボ体型を維持しつつの優秀な可動に、予想外に凝った変形からの再現度の高いビーストモード、そして武器も遠近2種付属と、妙に力の入った内容でした。

 デラックスクラスなので複数買いもしやすいのはいいですね。

 同じモブキャラでもスウィープスやジャンキオンはちょっと複数買いは躊躇う・・


 さて、スタジオ86シリーズ、来年になると当然ザ・ムービー35周年ではなくなる(36周年になる)わけですが、展開は継続していきますね。

 ただ、オートボット側は残りのダイノボットやジャンキオン(厳密にはオートボットではないですが)がいますが、ディセプティコン、そしてクインテッサ側はもう人材がいないように思うんですが・・

 ひょっとしたらインセクトロンがこちらで来るか? と思ったら、それはレガシーでやるようですし。

 ほかに誰かいるかなぁ?

  早くこの酷い状況を改善してあげたいんだが・・

 というか、なんでノーはそっち向き?


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。