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海外人材インターンシップ事業/インドネシア大学訪問(その3)

2017.06.06 13:16

インドネシアから帰ったのですが、今月は沖縄石垣、台湾台北と暑いところへ出張が多いです。

関西は、鬱陶しい梅雨時ですので、まぁ気分転換にいいと思いましょう^^  


さて、3つ目の大学訪問は、インドネシア国立ウダヤナ観光大学です。 

※インドネシア語がわからず、ちょっと名前が違うかも。難しい!

事前に聞いていたのですが、その立派なキャンパスの空気感に驚かされます。 


ここは、キャンパス自体が、ホテルリゾートの形になっています。フロントやエントランス空間はもちろん、プールやコテージが敷地内にあり、実際に泊まれる、というのですから驚きです。


そこで授業の一環としての実習プログラムも行われるわけですから、その力の入れようがわかります。 実際、学内を回らせていただいた時には、学生が授業で、リゾートホテルなどによく見られる、フルーツのカットしたものを装飾的に配膳する練習をしていました。話しかけてみると、アジアの観光系大学が集まった大会(マレーシアのクアラルンプールにて開催)に出るそうで、そのコンテストの優勝を目指して練習中なのだそうです。 


学生は、制服をバチっと着て、スラッと立ち振る舞っています。先生のシャツもオシャレだったので、「私も欲しいのですが、どこで売っているのですか?」と聞いたら、学校で仕立てている教員の制服なのだそうです。ほんと、意識が高い!でも、学費は他の私学の倍近く、だそうです^^;  


座学の授業がどのようなものかは、あいにく見学ができませんでしたが、キャンパスを回った感じでも、ちゃんと観光政策やマーケティングについて学んでいる事は想像に難くありません。 


学部長の先生とお話しさせていただいたのですが、インターンシップ自体はもちろん望んでいるが、その先の就職についてどのようなプログラムを持っているのか、ということについて、熱心に聞かれていました。(大学のことを、私にもわかりやすい英語で説明してくださったのですが、ご専門は?と聞いたら、「英語です」と言われて。なるほど・・・)


既に東南アジアのインターンシップというより、先進国への就業や外資系の観光産業事業社に就職させる事を目指しているようでした。ですから、インターン後に日本へ就職する、というプログラムを構築中である事を、海外人材開発推進機構の中島代表たちは、説明されていました。そして、学部長からは、9月に学内で開催される「ジョブミーティング(就業説明会・セミナー)」でPRを行う事について、勧められました。  


正直言って、もう愕然としました。 「観光立国」だの、「地方創生」だの。まぁ、掛け声はいいですけど格好ばっかりなどこかの国の政策と比べて、どこでどうなって、こんな違いが生まれているのでしょうか。  


この大学だけではなく、台湾の大学訪問でも、前日までのインドネシア訪問でもそうですが、日本の観光系大学や教育機関とのレベルや意欲の差を感じざるを得ません。 結局、彼らはサバイブする(生き残る)ために、必死なんですよね。さらに、インドネシアのバリ島という国際観光の島で、教育の仕組みがちゃんとあって、国外に若いうちから積極的に行かせて、最終的に自国の経済や生活を守る人材に育てていく。大学生がキャンパスで楽しそうに過ごしている風景を遠くで見つめながら、なんとも言えない気分でした。 


まぁ、愚痴っても仕方ありません。ぜひ、こういう優秀で意欲のある若い海外人材に日本へ来てもらって、切磋琢磨できる機会を作りたい。そうしたら、日本の観光地にとっても、観光事業者にとっても、思わぬ刺激になり、新しいチャレンジが生まれるのではないかな、と感じています。