ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『将軍さまのゾウ』第9話
2017.06.08 01:35
梅雨に突入、鹿児島地方。木曜日です。
夕方5時15分からは、MBCラジオ(南日本放送)で、『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』をお楽しみください。
『将軍さまのゾウ』(ポプラ社 椋鳩十全集より)も最終回です。
前回までのあらすじ…
将軍吉宗様に献上するゾウが、安南(今のベトナム)から、長崎の港に到着したのは享保13年のこと。
陸上げのために、大仕掛けな橋が架けられた長崎に始まり、数々の騒動を起こし、犠牲者まで出しながら、ゾウは江戸に到着しました。
77日もかけて運ばれてきたゾウでしたが、将軍吉宗様は、一目見ただけ。その後、謁見は二度とありませんでした。
それでも、役人たちは、将軍様の御前に、無事、ゾウを連れてくることができたと、満足でした。
ゾウは、江戸郊外の中野村に移され、14年後に栄養失調で亡くなってしまいます。
そして、ゾウの騒動から140年後の文化10(1813)年、長崎出島のオランダ館の館長、ヘンデレッキ=ドーフが、将軍さまに献上したいと、再び、ゾウを日本に連れて来ました。
幕府の役人たちは、過去の文献を調べ、犠牲者までだした、当時の騒ぎを知り、ヘンデレッキ・ドーフの提案を、遠回しに断りました。
出演
ちゃんサネ(ナレーション)
中村栄子
若松秀一
宇都駿将、大山記美恵、今吉真紀、大田博嗣
宮内悠、野中元貴、市坪明佳、くぶきゆうた、たてやまみか
とめ貴志
中村栄子事務所の俳優たちの出演でお送りします。