ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第66話:至上主の宇宙の姿(2)
2017.06.08 23:09
クリシュナは言いました。
「幻想という眠りを克服した者、
アルジュナよ。
私の体の中の一部に
動くものも動かぬものを含んだ、
宇宙のすべてがある。
それを見なさい。
君の見たいものはすべて、
この中にある。
だが、君の持っている肉眼では、
私の姿を見ることはできない。
だから君に神の眼を授けよう。
さあ、
私の神秘で荘厳な姿を見なさい。」
アルジュナにこう語り、
ヨーガの大支配者である主ハリ(クリシュナ)は、
荘厳で威厳に満ちた姿を示されました。
アルジュナの見た
至上者の宇宙としての姿は、
無数の口と眼のある
おどろくような多くの異なる姿であり、
数えきれないくらいたくさんの
神聖な宝飾品で飾られ、
たくさんの聖なる武器を振りかざしていました。
たくさんの素晴らしい花輪と
様々にきらめく神聖な衣装をまとい
聖なる良い香りのするオイルを塗ったお身体は、
世の中の不思議の極みでした。
至上主の光輝く無限にある御顔は
あらゆる方角を見ていました。
いく千もの太陽が同時に空に昇った
その輝きなら、
至上主の宇宙の姿の光輝や光彩を
何とかたとえられるかもしれません。
…続きはまた明日。
(今日は11章7-12節まででした)