モヤモヤ

最近の語学学校の課題は新聞の討論記事をひたすら読んで要約し、それに対する当初記事を書くというもの。

テーマは増え続ける不法移民や名誉殺人問題、学校間のレベルや先生達の負担の違い、若者や高齢者向けの賃貸住宅不足、産婦人科不足、特に子ども達の運動不足などなど。スウェーデン語がわかるようになるにつれ、スウェーデン人たちにこういうことについて日本では？日本の政策は？あなた個人の意見は？なんて聞かれることも多いのでかなりためになります。

ただ、新聞だけを読んでいるとかなり、意見に偏りがあるような気も・・・。いや、これが一般的スウェーデン人の意見なのかな？と思うことも多いです。

まだ、移住半年ちょっと、スウェーデンの歴史や政治について十分な知識がないし、スウェーデン語も乏しい私が、一週間ちょっと新聞を眺めただけでの個人的感想ですけど。

例えば、管理しきれていないけど数万人いるといわれる不法移民問題。不法移民によるテロまで起こって、不法な労働力とされていたり、ギャングなどの仲間に入ったりして治安の悪化につながったり問題は多いと思うけど、新聞を読んでいると「人口あたりで最も多くの移民を受け入れたのは我々の素晴らしい実績」「一番弱い立場にいる居住を却下された人達にこそ、サポートを。平等な医療と子ども達への教育を。」といった意見が多い。

そんな記事を要約しながら、

移民寛容政策の結果その他の北欧諸国の何倍もの「難民」が押し寄せたスウェーデン。難民申請が通った人だけでも相当の数だけど、申請却下された実際には難民ではない不法経済移民にも医療や教育を提供しようとしているということ？福祉を求めてやってきた人達の思うつぼ、ますます出ていかなくなるのではないの？いやいや自分も移民のくせにそんなこと考えてしまう私って人種差別的なのか？

なーんてモヤモヤと考えたりして、実際の数値を調べ出したりするとスウェーデン語能力とは別の意味ですごく時間がかかってしまいます。

まぁ日本でも身の回りのこと以外の社会問題に関してじっくり考えたり友達と議論したりすることなかったから、これはいい機会なのかな。