分からないと言えること@中3数学
2017.06.09 14:31
中3に数学を授業をしていた時のこと。
二次関数の等積変形の応用問題を説いていて、
な〜んか表情が曇っている子がいたので、
「分からなかった?」
と聞くと、
「はい・・・」
と。
この子、分からなくてもニコニコして
聞いてる癖があるから、ちゃんと
気を配ってあげるのだけれど、
今日は初めて自分で言えました。
「よし、じゃあ今日の内容はここから進めない。
なぜこれが成り立つのかゆっくりと論証してみよう。」
二次関数のグラフをかき、記号を振り、
「△OABと△QABの面積が等しい」を証明しました。
ゆっくりと記述、論証してゆく中で、
ああ、そういうことだったんだ!と晴れやかな
表情を浮かべていました。
分かっていた子も、こんな風に論証すれば
分かりやすいのか、とニコニコでした。
授業は止めてもらっていいんですよね。
むしろ止めることで総合的な目で見れば
見落としがちなことを丁寧に図式化したり
論証したりすることが可能なので、
感覚的に捉えられないことはこうやって
丁寧に理解を重ねてゆくことが大切です。
ただ、たった今ライブで行っている授業を
ストップさせるというのは勇気がいりますね。
しかし、分からないは率直に言ってくれた方が
指導者としてもありがたいのです。
分かったことにして課題を解くときに孤独に
悩まれると私も辛いものですから。
できれば楽しくやりたいよね、全部を。
ということで、今日も実に有意義な数学の時間でした。