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石州流茶道教室

二十七、夜に花を飾らなくなった話

2017.06.09 15:27

二十七、夜花を不入事物語あり


夜会で花の影が壁に映ると、重苦しく悪しきものに見えるので、夜は花は入れない、という話がある。


また、武野紹鴎の夜会で、細い鶴首の花入に水仙を入れたことがあった。この夜会の客達は、壁に映る水仙の影が鶴の形に見えたと感じ、この時の見事な影と重ねられては、夜会で花を飾れない、といって夜に花を飾らなくなった、という話がある。


利休の後妻の宗恩は、夜の花の影を面白い、と言い、それを聞いた利休は、夜会に白い花を入れるようになった、という話もあり。