ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第68話:至上主の宇宙の姿(4)

アルジュナは

至上主クリシュナの宇宙としての

姿に驚愕しながら言いました。

「あなたは究極の魂であり

パラブラフマン(大きな実在）です。
宇宙の本当の源であり、

すべての宇宙が依存する御方です。

破壊されることがない根源の御方です。

永遠のダルマ(法や宗教)の保護する御方です。 

これが私の意見です。 

あなたは

始めなく、中間なく、終わりなく。

無限の力と無数の腕を持って、

その両目は太陽と月のようです。

あなたの口からは火炎が出て、

全宇宙が、

その光と熱で焼き焦がされんばかりです。

あなただけが、

天と地の一切の空間に

あまねく充満しています。

偉大な魂よ、

その本当に不思議で、

おどろくべき姿を見て、

この宇宙の

高位、中位、低位の三界の惑星の

住民たちは、

ことごとく、恐れに震えています。

神々の集団は

すべてあなたの中に吸い込まれていきます。

恐れおののいて手を合わせ

祈りを捧げる神々もいます。

偉大な聖者や偉大な悟られた方の

集団が

あなたを見て

ヴェーダの詩節であなたを讃美し祈りを捧げます。

11 人のルドラ、

12 人のアーディテャ、

8 人のヴァス、

サーデャーやヴィシュヴァデーヴァたち、

双子のアシュヴィニー・クマーラ、

マルト（風神）、ピトゥリ（祖先）、

ガンダルヴァ（楽神）、ヤクシャ、

アスラ、シッダたち、

名だたる神々や聖者たちが、

驚嘆してあなたをあおぎ見ています。 

強大な御方よ。

多くの

顔、眼、腕、腿、足、腹

そして恐ろしい歯をした 

あなたの巨大な姿を見て、

すべての宇宙、三界の誰もが

私と同じようにおそれおののきます。」

…続きはまた明日。

(今日は11章18-節まででした)