久留米の方よりのメッセージ
先週の7日(火)は千客万来。
思わぬ方々から電話、メール、メッセージをいただきました。重なるものですね。
その中の一つ、室内楽定期のものを紹介いたします。
久留米の会員外の方から電話をいただいたのです。
この方は今年で84歳になりますが、2012年より年2回ほど、遠路、ご来演をいただいております。
初回は、演奏者の事故で延期となった演奏会で、会員外のために知らせが届かずに、来場されてしまったのです。
とにかく、誠意をもって謝罪しました。
ところが、それから、度々、来場してくださることに。
若いころ、直方でお勤めをしていたことがあり(私の店舗から徒歩2分)、縁を感じ、予てから聴きに行きたいと思ってくださったそうです。
2019年5月、その月に開催した演奏会の印象を手紙に綴ってくださいました。
それは、私にとって渾身の回、福岡発弦楽四重奏団のプレ企画です。
私は予てより、オーディエンスが自身の心の中にしまっている「人生の写真アルバム」を開きながら、音楽と接することが、音楽との理想的な接し方の一つであり、そうすることで、その音楽がまたとない宝物になると信じております。
その方にとって、ベートーヴェンの第4番、作品18-4は親戚の方との思い出の曲、宝物だったようです。
7日、電話をくださったのは、当日の午前中にNHKのBSでクァルテット・エクセルシオ出演の回の再放送があり、室内楽定期のことを思い出してくれたそうです。
いつも案内をもらっているけれど、コロナ禍で2年ほどご無沙汰しており、次回2月、3月はぜひ行きたいと。
そして、これで最後になるかもしれないから、ご挨拶のためにも伺いたいと。
その方くらいの年齢の方には、お子さん家族と一緒に暮らすために家をたたんで、遠くへ行かれる、施設に入るため容易に外出できなくという方が少なくないのです。
直方は久留米からですと2時間ほどの時間がかかります。
その方がそれだけの時間をかけた甲斐ある質の高い演奏会を提供してきた確信はあります。
しかし、やはり、お別れは残念です。
その一方で、これから10年先、クラシック音楽は高齢化によるオーディエンスの激減という危機を、あたらためて実感したのです。
地域版記事を同封してくださり、長年、大牟田でサロン演奏会を提供しきた「コーヒーサロンはら」の閉店に関する切り抜きが。
私よりご年配の音楽ファンには、馴染み深いスペースとして知られてきました。