なぜ「宵越しの茶は飲むな!」なのか??
「宵越しの茶は飲むな」と言う言葉を聞いたことがありますか??
「宵越し」つまり、一晩置いたお茶は、
「毒」だから飲まない方がいい!!
と昔から言われてきました。
突き指をしたら引っ張って治す。
擦り傷は乾燥させてかさぶたにする。
などなど、
「昔の常識、今の非常識」
と言われることは山ほどありますが、
この「宵越しの茶は飲むな」に関しては、
昔の言い伝えが100%正しいことが分かっています!!
・そもそも「宵越しの茶」って何??
「宵越しの茶」とは文字通り、淹れて一晩経ったお茶の「葉」こと。
湯飲みに出した、飲める状態のお茶。
と言うよりは、
一回淹れた後、急須に残った茶葉のことを指すみたいです!
一回淹れただけの茶葉を捨てるのはもったいないし、
朝の忙しい時間は、つい前日使った急須でお茶を淹れたくなりますが、
それは、NGなんですね(´・Д・)」
もちろん、ティーバッグでもダメです。
では、具体的に何がどう悪いのかと言うと、、、
・食中毒や消化不良の原因に
淹れる前のお茶が腐ることはありませんが、
一回淹れたお茶の茶殻はとても腐りやすく、胃腸に悪い成分が出てきます!
どういう事かと言うと、
お茶には意外にも腐りやすいタンパク質が多く含まれているんです(°_°)!!
これが、食中毒や消化不良の原因になります。
ん??
お茶のカテキンって、
インフルエンザ予防に効果があるぐらい、殺菌作用が強いんじゃないの!!??
って思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
カテキンさんは水に溶ける成分なので、
茶殻の中に殺菌効果のあるカテキンは殆ど残っていないのです😓
さらに、茶殻の中にわずかに残っているカテキンも酸化してしまい、
「タンニン」と言う成分に変化してしまいます。
適量のタンニンは、胃の壁細胞を刺激して胃液の分泌を促し消化を助けますが、
多量に摂取すると、胃の粘膜を荒し消化液の分泌を妨げ、消化不良の原因となります😰
そのため、胃腸の弱い人は吐き気や下痢を起こす場合があります。
宵越しのお茶で胃の調子が悪くなるのは、この現象のせいなんですね!
また、「タンニン」は渋味成分の為、
淹れて時間が経つとだんだん渋味が強くなってしまいます。
美味しいお茶を味わうためにも、
淹れてすぐに飲むのがベストですねヽ(*´∀`)
「宵越しの茶は飲むな」には、
「淹れたての美味しいうちに飲め。一晩飲んだら美味しくなくなるぞ!!」
という、たとえの意味もあるみたいです。
ちなみに、
* 宿茶(しゅくちゃ)…質の良い茶を濃いめにいれて、竹筒に注ぎ、そのまま40日間土の中で放置しておくと、毒薬になるそうです。これを数滴、毎食ごとに与えると70日ほどで死に至るのだとか。
昔々、忍者は放置したお茶で毒薬を作ったらしいです。
リンク:http://ninjahouse.net/main/knowledge.html
次回は、今日の内容と関連させて、
「茶殻の有効活用方法〜お茶は飲むだけじゃ勿体ない〜」
って感じの内容にしたいと思います!