フライヤー制作しました(制作のあれこれ)
さて、それではどのようにしてあのフライヤーに決まったかを解説します。
誰が得するかわかりませんが、自身の反省も踏まえて書き残しておきましょう。
前書きで自信はなかったと書きましたが、試しにレイアウトを組んでみたところ4種のパターンが浮かんだので、デザインも4種類作ってみることに。
あらかじめ複数の案を頼まれていたわけでなく、自分でハードルを高くしました。
私もライブのチラシ作るの初めてで、いくつか作ったほうが企画人も選びやすいだろうと。
まずデザインをする上で、昨年とかぶりがないように自分で縛りを設けてみました。
①タイトルを横書きで中央に配置しないこと(昨年と同じレイアウトを避けるため)。
②放射を使わないこと(昨年と同じモチーフを避けるため)。
Let's 制作!
メインとなるSugarSのアーティスト写真が
明らかにクールなイメージだったので、
やっぱりかっこいいほうがいいかなとは思った。
ただいちおう、昨年のイメージでとも言われていたので、
考えた結果、こちらの4種を提案しました↓
4種のうち、上段2種がイメージとして“ポンッ!”と浮かんだ勢い重視のもの。
下段の2種はネットでいろいろと参考にして
「こういうのもアリかな?」と提案したおとなしめデザイン。
そして1回目の審議でこうなる↓
そして企画人が何人かの意見も聞いてまとめ、最終的にあれになりました。
案出しの段階では完成品にある壁を突き破るデザインはなく、
デザイン決定後に、制作を詰めている段階で加わりました。
なんか勢いが足りないな(ーΔー)
うーん。なんだろな(ーΔー)
ってのを仕事中もスキあらば考えまして←
ひらめいたのがこれでした。
まぁ、こんな機会そうそうないから派手にぶち抜いておくか、と。
それではここで競った末に、没ったほうを紹介してみます。表裏でこんな感じでした↓
そもそもポップなデザインが好きなので、作るのもこんなデザインが多いのです。
昨年見に行った時も様々なバンドが出ていてポップさと彩りはすごく感じたので、そのイメージも生かしたものですね。
開催時期的にも芸術の秋をイメージし、白い壁にペンキ(=音色)で自由に描くイメージです。
SugarSはメインアクトなのでリーダー色の赤。
で、他のバンドは静岡をイメージした色を使いました。
一般的にお茶とみかん(グリーンとオレンジ)だと思いますが双方とも山の恵みなので、静岡はお魚も美味しいし、清水なら港も近いなという理由で海を表す水色にしてみました。
最終的に“ライブというイメージがしない”という理由で没りました。
白壁にペンキではなくレンガ壁にスプレーアート的な感じだったらもう少しライブっぽさが出たのかも…と考えたり、さわやかすぎたのも敗因かな~と思ったりも。
で、採用されたほうは以前から「アメコミ風」のデザインおもしろいな~って思っていたので、この機会にチャレンジしてみたやつです。
色遣いも没ったやつよりはビビッドなので「インパクトがある」ってのがいちばんの勝因だったかと。あとはやっぱり「ライブ感」でしたね。
もちろんどちらも捨てがたかったのですが、最終的に自分の得意としているスタイルではなく、チャレンジしたほうが選ばれたことで達成感がマシマシでございました。
ちなみに完成品をお持ちの方にしかわからないこだわりを書くと、裏面の地図が載ってる場所の形なんですが、会場のマーカムホールの形を模しています。
マーカムホールは三角屋根の建物なのです。
最初は違う形だったのですが思いついたらやらずにはいられなくなってしまったという…。
すでにご来場を決めている方は、ぜひその目で確かめてくださいねっ。
前書きにも書いた通り、私は特別美術が得意だったわけでもないので、割と言葉からインスピレーションを得て取り掛かることが多いです。
音楽を聴いて言葉にするのは得意なので、その逆の作業をしているような感じなのか…。
自分でもよくわかりません←
むしろ美術が得意な人とかはどうやって考えてるんですかね(・▽・?
今回はタイトルにある言葉を基準に考えた感じですね。
残った2つは、自分の中で“音楽会”というところが強く出たので、にぎやかなイメージにはなりました。
でもそこにとらわれすぎて、肝心の「ライブ」というところが抜け落ちたのが大きな反省点でしょうか。
あとの2つは“夢の叶う=虹”。"縁=尊い感じを表すふわっとした円(喜びの黄色と悲しみのブルー。出会いと別れ的な)"からイメージしてるので、まぁ、没った理由は明確だったなぁ~と。
ん~。いい経験になった。総じて楽しかったです(・▽・)
余談ですがSugarSにはじめて会った時におもしろいと思ったチラシデザインがこちらです。
ぱ「捨てないでねって書いてあるwww」
アピールがあからさますぎて指さして笑った記憶があります。
そんなところも彼らを「おもしろそうだ!」と感じた一因だったかもしれません。
というわけで、今回制作したフライヤーを見て、同じように少しでも「おもしろそうだ!」と思っていただけたら幸いです。