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ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第72話:至上主の宇宙の姿(8)

2017.06.14 23:12

アルジュナは至上主に言いました。


「あなたの栄光も知らずに

私は無礼にも、

あるいは愛情から、

あなたを親友と思い込んで、

クリシュナ、ヤーダヴァ、 友よ、

などと呼んでいました。


愛と無知からなした

私の数々の非礼を許してください。


くつろいだ時は

あなたに冗談を言ってふざけたり、 

同じ寝床に寝転んだり、

一緒に座って食べたり、

二人の時も大勢の人のいる前でも、

何度も無礼なことをしました。


完全無欠の御方よ。

どうぞ私の過ちをお許しください。


あなたは宇宙のすべての

動くもの、動かぬものの父。


すべてのものが拝んで従う

この上ない導師のグルです。


比類なき力を持つ御方よ。

あなたと同等な者も、

あなたに勝る者もこの宇宙中(三界)

にはいません。


それゆえに、

私はあなたの御足にひれ伏して

礼を捧げて慈悲を乞い願うのです。


あなたは崇拝され敬われるに

ふさわしい御方です。


父が息子の生意気を許し、

友が友の非礼を許し、

恋人が愛する人の過ちを許すように

私の無礼をおゆるし下さい。


いまだかつて見たことのない

あなたの宇宙としての姿に接し、

喜びと同時に

私の心は恐れのあまり当惑しています。


神々の支配者よ。

全宇宙の保護者よ。


何とぞ慈悲深く、

もう一つの御姿をお見せ下さい。


宝石のついた冠をかぶり

4本の腕にそれぞれ、

こん棒と車輪とほら貝と蓮華

をもつ御姿を見たいのです。


宇宙体において千の手を持つ御主よ。

どうか四本腕の御姿を見せてください。」



…続きはまた明日。

(今日は11章41-46節まででした)