本能的に輝く

2017.06.15 02:04

「礼」に始まり「礼」に終わる

構えで相手の中心を掴み

「無」のなかで相手の一瞬の動きを捉える

静寂のなかの一瞬の情熱

その一瞬の情熱のために日々鍛錬を積む


子供のころから剣道を習い始め、お年頃の高校生まで女剣士

弟が習っていたのを見て私もやりたくなった

厳しい練習に耐え、試合に出て

何だかわからないけども楽しかった


中学生になりあるマンガにであった

「白のファルーカ」

アイスダンスをもとにしたストリーだが内容はフラメンコ

愛、悲しみ、憎しみ、喜び、怒り。。。

愛する喜び、憎しみからの静かで底知れぬ怒り

憎悪交じりの怒りと愛が混ざり合い

時に冷静冷酷に、時に激しく情熱的に踊り表現する


その当時剣道で厳しい鍛錬、自分との闘いの世界しか知らない私とって

想像のフラメンコの世界は

とても魅力的だった


子供の頃は本能的で純粋で輝ける子供だった

小学生、中学生になり社会性を押し付けられ

真ん中っ子だった私は上と下の状況を見ながら怒られないようにすり抜け・・

窮屈だった

剣道で精神を鍛え

その場その場でエネルギーを解放していた

エネルギーを解放するのと感情を解放するのとは違う

本能的に受け取っていた感情は膨らみ続ける


「フラメンコ」に引き付けられたのはそこだ

何にも縛られない

ただ本能的に感情を踊りにぶつければいい