No.0591
2021.12.06 08:20
『雨の匂いに包まれ、そして』
ひとりぼっち籠の中
歌うことを忘れた鳥
全てを捨てて
ひとりを選んだ
右半身は
閻魔様にあげたのさ
置いてけって
言われたから
遠くからまた
漂いだした
雨の匂いが
包んでくれて
そっと優しく
何かの答えの欠片を
置いて行ってくれる
過去の自由は
閻魔様にあげたのさ
置いてけって
言われたから
遠くからまた
漂いだした
雨の匂いが
包んでくれて
そっと優しく
生かされた答えの欠片を
置いて行ってくれる
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