掛軸表装 法然上人二十五霊場 本佛表装仕立て 正絹無地紬
こんにちは。五番館の池田です。
今回は県内のお客様より掛軸表装のご依頼を頂きました。
納経軸は法然上人二十五霊場です。
浄土宗の開祖である法然上人の寺院、二十五箇所を巡る霊場巡拝ですね。
関西地方を中心に岡山県や香川県にも霊場があります。
正絹 紬(つむぎ)焦茶無地 / 白茶箔花柄 / 時代色金軸
正絹の無地の裂地(きれじ)です。
シンプルで現代的、尚かつ荘厳な雰囲気もたっぷりです。
いろいろな納経軸との相性が良いのでおすすめしています。
観音霊場納経軸の表装の裂地選びで迷った際には、中央の如来図や観音図の色使いと
裂地の色合いを合わせると、雰囲気良くまとまることが多くありますね。
歪みなく均一なスジ廻しです。今回は内側は紺色、外側は白色です。
このスジ廻しの幅が繊細な掛軸には必要です。
風帯は小さいながら、見た目の繊細さを決定付ける重要な箇所。
特に先端の露(つゆ)は、大きすぎず小さすぎない繊細な仕上げです。
時代色金軸は雰囲気がありかっこいいですね。
厳選された桐箱を別途ご用意致します。
※写真の箱書きは例です。
湿気から掛軸を守ってくれますので、高品質な桐箱に収納される事をお薦めします。
桐箱無しの場合には、掛軸収納に適した紙箱に入れてお渡しとなります。
今回ご紹介の表装裂地のご案内
正絹無地紬(こげちゃ)(しょうけんむじつむぎ)
長期の使用を想定した、和紙手打ち三枚裏、本格表装。
※三枚裏とは
まず本紙(納経軸)に対しての裏打ち、その後、裂地を継いだ状態での中裏打ち、
最終の総裏打ちの、合計3回の裏打ちを施します。
簡略された掛軸は1回〜2回の裏打ちで完成されており、耐久性や家宝としての将来性を
考慮していないものが多く存在します。
五番館ではあらゆる箇所にこだわった、家宝に相応しい表装を施します。
納経軸表装へのこだわりについては、こちらのページにてご紹介しております。
表装、額装、修復の五番館
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