夕げの情景
2008.07.30 23:29
ご飯が炊けて味噌汁も煮えて、もうすぐ夕ごはんという時間に、脳梗塞の後遺症で、ちょっと認知症の入ってる要介護の我が父がやってくる。
そして
「おなかすいたから、バナナ食べようかな」ってテーブルの上のバナナに手を伸ばす。
ふうっ。
「じーちゃん、もうすぐご飯だから我慢しな」と言うと、しばらくそのまま手が止まり
「うん、そうするか」と、戻っていく。
父の茶碗にご飯を盛って、味噌汁盛って、オカズを盛って、それから父の部屋に迎えにいく。
「じいちゃん。ご飯だよ」と。
父は「うん」と言ってまたやってくる。
椅子に座り、胸にウレタンのヨダレかけをつけ、ご飯を食べはじめる。
「じいちゃん、おかず足りる?」
「うん」
「遠慮すんなね」
「うん」
食べ終わると、自分で食器を持って流し台に置く。
そして、とぼとぼまた部屋に戻る。
残り少ないであろう父との時間。
わたしも覚悟していかねばならぬ。
父は、幸せなのだろうか。