Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

手のひらの水

2012.05.16 22:53

手のひらの水

 

 



 夢の中で、

 汚いちいさな水たまりの水の入れ替えをやっていた。

 

 きれいな川からの水をポンプで汲みあげて、その水を汚い水たまりにいれて中身を外に流す作戦。

 

 汚い水たまりにきれいな水を入れていると、メダカのようなちいさな魚がたくさん水面に上がってきた。水が急に変わってビックリしたのだろうか。

 

 水が溢れて乾いた地面に流れ落ち、それといっしょに魚も何匹か流れて落ちて、乾いた地面の上で跳ねていた。

 

 

 そのままじゃ死んじゃうので、わたしはその魚を左手のひらに載せ、バケツを探した。

 

 「どなたかバケツを貸しくてれませんか。この魚を入れるバケツを貸してくれませんか」と言ってまわったのだが、しかし、だれもいない。そのあたりにはだれも人がいない。

 

 「だれかバケツを・・・。いえ、洗面器でもいいコップでもいいんです。水を入れて魚を泳がせる入れ物を貸してください。そうじゃないと、魚が死んじゃうんです」

 

 「手のひらはあたたかいんです。生きている人間の手は、あたたかすぎるのです。あたたかいと魚が死んじゃうんです」と言っているわたし。

 

 言ったそばから「あっ・・・」と気づいて左手のひらを見てみたら、そこにいた魚たちは、ほとんど溶けて動かなくなっていた。

 

 

 そんな夢。