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uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

公募のころ

2013.08.18 20:48

  Amazonで「公募ガイド」を見つけた。定価580円。

送料なしで届けてくれるそうなので、ポチッとボタンを押した。



 昨日押して、今日届いている。素晴らしい。



 じつは、「公募ガイド」でわたしはエッセイストになった。

モノカキになりたい思ってはいたけれど、出版社に知りあいはなく、相談できる人もなく、コネもなく、ただ「公募ガイド」だけが頼りだった。



 自分の書けそうなジャンルに公募し、その結果を待つ日々だった。

やっぱり、失意の日々。

 

 モノを書くのが得意だったわけじゃない。

 国語の成績がよかったわけじゃない。

 

 ただ、そのときのわたしは、人に会えなかった。人と話をすることが、とっても苦しかった。

 

 それでも、人と繋がっていたかった。だから、なんか書いてた。なんか書いて、世の中と繋がっていたかった。

 

 でも、書いても、そのときは誰も読んでくれなかった。

 

 

 オレの書くのなんか、この世の中から求められていないんだ。

 だれもおもしろいなんて思ってくれないんだ。

 あるだけ迷惑なのかもしれない。いっそ、ないほうが、いいのかもしれない。

 

 

 それでもあきらめていなかった。

だいじょうぶだだいじょうぶだ。

 きっとオレはだいじょうぶだ。微かに、そう思い続けていた。



 だから、「大賞です」という電話をもらうことができたんだ。

大賞をもらって、連載をもらって、その連載を読んだ東京の出版社が本にしてくれた。

 

 その本を、こんどは日報の人が読んでくれて連載をくれた。

 「家族っていいなあ」が始まった。

 



わたしはこれからも書いていきたい。



 公募ガイドを手にとって、あの当時の気持ちを思い出した。がんばろう。

 

あの当時とちがって、いまは求めてくれる人たちがいる。がんばろう。

 

 

 公募ガイドを開きながら、新しい分野にも公募してみようと思っている自分がいる。いいんじゃないかな、そういうことも。

 

 うん、いいぞいいぞ。がんばろう。