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uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

あの人ですよ

2014.01.04 21:54

 妻が娘といっしょにコートを買いにいった。

 

 「いっといでー」と送りだし、わたしは家でパソコンいじって遊んでいた。

 

 

 何時間かして帰ってきた。

 

 その後はなんだか二人でファッションショーをやっていて、落ちついたらしいところで娘から声がかかった。



 

 「おかあさんが買ってきたのを自慢しているから見にきて」と。

 

 ほいほいと下りていって部屋の戸を開けたら、妻が黒いダウンのコートを着て立っていた。

 

 いま流行っているという襟の大きなコート。

 

 「ほー、似合うね」と、わたし。

 「うん、いいでしょ」とゴキゲンな妻

 

 「うん、いいよ。襟が大きくって、あったかそう。ほら、あの人みたい?」

 「だあれ?」

 「ほら、歴史の教科書に出ていた、ほら」

 「だれ?」

 

 

   ・・・・・・・・・・・・。

 

 

 「あ、そう、ザビエル。フランシスコ・ザビエル!」

 

 

 ・・・

 あっ、な、なんかヘンな空気が流れているみたいだしー。

 

 なんか、激しくビミョーだしー。

 

 フランシスコ・ザビエルみたいってのはほめ言葉じゃないのかな?

 髪形が似ているって言ったわけじゃないんだけどな。

 

 しかし、この空気感をなんとかしなければと思ったワタクシ、即座に視点を変えた。

 

 「い、いや、まあ、でもその靴かわいいじゃないか」

 「そう? 完全防水なのよ」

 

 機嫌なおったみたい(ヨシヨシ、単純でいいぜ)。

 

 「うん、似合う似合う。まるでキミのために生まれてきたようなオシャレな長靴だね」

 

 「・・・・!」

 

 な、なんか沈黙。

 

 「あ、温かそうだしさ。オレもそんな長靴がほし・・・」

 

 

 「これ、ブーツだし!」

 

 

  そんなわけで、オシャレなダウンのコートとブーツを買ってゴキゲンな妻であった(個人の感想です)。ちゃんちゃん。