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uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

ちいさいおうち

2014.03.26 02:10

 夢を見ていた。



 雑木が両側から茂り、薄暗くトンネルになったような小路を歩いていた。

 

 その突き当たりを右に抜けると、そこに家があった。



 あっ、この家はもしかして・・・



 

 コンコンコン

 ドアをノックして声をかけた。

 「こんにちは」



 

 「はい」と

 出てきた人は、少し齢とった女性だった。



 優しい笑顔で迎えてくれた。

 

 「はじめまして」と、わたしも笑顔で言った。

 

 「いらっしゃい。どうぞお入りなさい」



 「ありがとうございます」

 「お待ちしていましたよ」

 

 わたしがくることを、知っていたように迎えてくれた。



 「あの、えっと、この家は、もしかして・・・」

 「うふふ。そう、あなたがいま思ったとおりですよ」

と女性は言った。



 「ほんとにあったんだぁ・・・」

 「ええ、ずっと前からありましたよ」



 その家は、

子どものころに絵本で読んだ「ちいさいおうち」

 

そのものだった。



少しくたびれてはいたけれど、あの、「ちいさいおうち」がそこにあった。





ほっとして、目を覚ました。